特撮ドラマ「仮面ライダービルド」初の単独映画「劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)」(上堀内佳寿也監督)が4日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開される。平成ライダーシリーズ19作目の「仮面ライダービルド」は、天才物理学者の桐生戦兎(犬飼貴丈さん)が、二つの成分を組み合わせて仮面ライダービルドに変身し、未確認生命体「スマッシュ」と戦う姿を描く。今回の劇場版では三つの首都で繰り広げられた戦争が終わり、新体制が確立された世界に迫る新たな脅威に、仮面ライダービルドが立ち向かう。「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」と2本立てで上映。
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東都、西都、北都、三つの首都の戦争が終結し、パンドラタワーに新政府が樹立された。各首都には、首相に代わり、東都に伊能賢剛(勝村政信さん)、西都に郷原光臣(藤井隆さん)、北都に才賀涼香(松井玲奈さん)という知事が置かれ、平和のための新体制が確立された。しかし、それは桐生戦兎/仮面ライダービルド(犬飼さん)へのわなだった……というストーリー。
予告から「ビルド殲滅(せんめつ)計画」をうたうインパクトある内容で、期待に胸躍らせて見た。本編は、ビルドが人々から追われることになるなど、手に汗握る、一筋縄ではいかないストーリーが展開する。ビルドの世界では、仮面ライダーはヒーローであると同時に兵器でもあり、そんな大人が見ても楽しめる骨太な要素は劇場版でも健在だ。
桐生戦兎と万丈龍我/仮面ライダークローズ(赤楚衛二さん)の男同士の友情が胸アツ。伏線がところどころにちりばめられたテンポよく進む展開が小気味いい。見終わった時、きっと「Be The One」というタイトルに込められた意味に気付くだろう。(遠藤政樹/フリーライター)
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