大江麻理子:WBSメインキャスター5年目「今でも緊張」

メインキャスターを務める経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」について語った大江麻理子キャスター
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メインキャスターを務める経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」について語った大江麻理子キャスター

 今年4月で30周年を迎えたテレビ東京の経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」(月~金曜午後11時)。2014年春からメインキャスターを務める大江麻理子キャスターは、自身も5年目となるが、「番組が始まる前は、今でも緊張します」と話す。そんな大江キャスターに、自らのキャスターぶりや「WBS」について話を聞いた。

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 「WBS」は、1988年4月に放送をスタート。これまでメインキャスターを現東京都知事の小池百合子さん、野中ともよさん、田口恵美子さん、槇徳子さん、小谷真生子さんが担当しており、大江キャスターは6代目。30周年を迎え、日本経済新聞編集委員の滝田洋一さんと、日経ビジネス編集委員の山川龍雄さんが解説キャスターとして番組に加わった。

 ◇就任から5年も「あっという間」

 メインキャスターに就任して今年で5年目。「かなりあっという間でした(笑い)。こんなに1週間って早かったかなというのを、50何回繰り返すと1年が終わって……っていうのを丸4年という感じですね」と振り返る大江キャスター。就任1年目は「どんなニュースを取り上げたかはよく覚えているんですけど、どんな生活だったのかはあまり思い出せない。夢中だったんでしょうね」と話す。

 現在も早朝から取材が入ることもあるというが、生放送が始まる午後11時に自分の中でピークを持ってこられるようにしているといい、「番組が始まる前は、今でも緊張します」と明かす。

 また、取材に行った際には、どのようなニュースにしていくかなどをスタッフと話し合いながら決めていくといい、自身は「みんなと一緒に作り上げていくタイプのキャスター。『私を見て!』というキャスターというよりも、『みんなでこれを作ったので見てください』というキャスターなんですかね」と自己分析。「チームのみんなが働きやすい環境にするには、どうすればいいか。そこにキャスターの手腕が問われると思うんです。なるべく前向きな気持ちで働けるようなコミュニケーションを心がけています」と明かす。

 ◇政治・経済から「モヤさま」まで “ジェットコースターみたいな時間”が糧に

 2001年にアナウンサーとして同局に入社した大江キャスター。これまでに、同年から7年間WBSを担当し、WBS土曜版のメインキャスターを務めたほか、「出没!アド街ック天国」を10年間、「モヤモヤさまぁ~ず2」を6年間、「田勢康弘の週刊ニュース新書」を4年半、投資金融情報のポッドキャスト番組「日経ヴェリタス大江麻理子のモヤモヤとーく」を約4年間にわたって担当。政治、経済からバラエティーまで、硬軟交えた幅広いジャンルの番組に携わってきた。

 「前の日に総理大臣にお会いして、その次に『さまぁ~ず』さんと街を歩いて、ちょっと不思議な人生だなって思っていたんです。そのギャップがすさまじかった」と振り返りつつも、そんな「ジェットコースターみたいな時間」が、現在のメインキャスター業にも生きている。「ありとあらゆるジャンルの番組に携わってきたからこそ、多面的に物事を考えるクセもついていると思うんです。それを自分の持ち味にできていけるといいですね」と話す。

 ◇WBS30周年に「気持ち引き締まる」 自身で企画書も

 「WBS」では30周年企画として、年間を通して、特別ゲストの出演やインタビュー企画を行っており、5月には、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツさんに大江キャスターが独占インタビューし、7月には「インベスターZ」「ドラゴン桜」などで知られるマンガ家・三田紀房さんが生出演した。8日の放送でも、ノーベル生理学・医学賞を受賞した、山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長・教授が生出演。iPS細胞の最新の動きについて聞くほか、同研究所の施設内部を独自に撮影した映像も紹介される。

 番組の30周年という節目について、大江キャスターは「(歴代の)キャスターもそうですが、多くのスタッフの人たちが築き上げてきたブランドなので、気持ちがとても引き締まります」と話す。最近は自身で企画書も書いているそうで、「すごく時間かかっちゃってる」と明かしながらも、「自分がこれまでに経験してきたこととか、アンテナを張ってきたことも、ちゃんと番組に還元できるようにしていきたい」と力を込めていた。

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