ポイズンドーター・ホーリーマザー:湊かなえの“イヤミス”をWOWOWで連続ドラマ化

湊かなえさんの短編集「ポイズンドーター・ホーリーマザー」の表紙
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湊かなえさんの短編集「ポイズンドーター・ホーリーマザー」の表紙

 作家の湊かなえさんの短編集「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(光文社文庫)が、WOWOWで連続ドラマ化されることが8日、明らかになった。第155回直木賞候補作となった原作は、読んでいて嫌な気持ちになるミステリー“イヤミス”として、人気を博している。母と娘の関係を軸に、執念や恐怖、切迫などさまざまな感情を描く六つの物語となる。

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 WOWOWのドラマ「連続ドラマW プラージュ」や、11月30日公開の映画「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」などの吉田康弘監督が、メガホンをとる。吉田監督は「数々の作品が映像化されてきた湊かなえ先生原作のドラマ化に携わることができ、大変光栄に思っています。今作は、昨今の分かりやすい勧善懲悪なドラマとは一線を画す、インテリジェンスを備えた大人向けのドラマになると予感しております。原作にある強い毒気と鋭い社会風刺を存分に生かしながら、人間の多様性や複雑で曖昧な感情を、俳優部の皆さんとセッションしながらつむぎ出し、血肉の通った骨太なドラマに仕立てたいと思います。ひとたび触れれば絡めとられるような、人間の業を深くえぐる快作を目指し、スタッフ一同力を合わせてまい進しますので、どうぞ完成を期待して待っていてください」と意気込みを語っている。

 「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」は、女優の藤吉弓香は、自分を束縛しようとする母親の佳香が裏で動いたため、男性と別れ、仕事を失う。弓香はトーク番組で佳香を告発すると、佳香は「子離れ」を決意するが……という内容。そのほかに、“優しすぎて”殺人を犯す「優しい人」、すべてが自分のせいと信じる「罪深き女」、40歳近くまで猫だけに心を開いてきた「マイディアレスト」、脚本家を目指し、ライバルの活躍にいら立ちを募らせる「ベストフレンド」など、さまざまな女性を描く。

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