良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
こうの史代さんの名作マンガが原作の連続ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系)の第6話が19日午後10時から放送される。戦争の影が日に日に濃くなっていく中、北條家では「こんな時だからこそ」と花見を企画。すず(松本穂香さん)は花見客でにぎわう公園でリン(二階堂ふみさん)を見つける。花見からしばらくするとすずは、周作(松坂桃李さん)から教練のため3カ月ほど家に帰れないと告げられ、絶句する……という内容で、“激動の後編”がスタートする。
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昭和20年春。呉にも空襲がやってきて、戦争の影が日に日に濃くなっていく中、北條家では花見が企画される。その花見は、幸子(伊藤沙莉さん)に周作の同僚・成瀬(篠原篤さん)を紹介するという重大な会でもあった。一行が公園に向かうと、いつ空襲に遭うか分からない非常時だが、考えることは皆一緒とあって、大勢の市民が桜を楽しみ、サン(伊藤蘭さん)や径子(尾野真千子さん)も満開の桜に心が和む。
しかし、すずは人ごみの中にリンを見つけてしまい、初対面の幸子と成瀬を皆で盛りたてる中、すずは一人家族の輪から離れ、リンと接触する。互いに言いたいことはあるのだが、すずとリンの会話は噛み合わず、一方ですずは、リンに全てを見透かされている気がする。
花見からしばらく経ったある昼間、ラジオから工場が爆撃されたというニュースが流れる。工場には円太郎(田口トモロヲさん)が勤めていて、被害は軽微だと報道されるが、帰宅した周作は職場で壊滅的と聞いたと明かす。さらに、文官だった周作が武官になることになり、すずは周作から、教練のため3カ月ほど家に帰れないと告げられる。
「この世界の片隅に」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞した。戦時中、呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争激化で崩れていく様子が描かれた。コミックスの累計発行部数は130万部を突破し、片渕須直監督の手がけた劇場版アニメ(16年公開)はロングヒットを記録した。
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