荒木飛呂彦:圧巻の巨大原画執筆も「直したかった」と本音ポロリ

「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」の内覧会に登場した荒木飛呂彦さん
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「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」の内覧会に登場した荒木飛呂彦さん

 「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズで知られる人気マンガ家の荒木飛呂彦さんが21日、国立新美術館(東京都港区)で行われた自身の原画展「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」の内覧会に登場。荒木さんは展示会のメインとなる巨大原画について圧巻の出来栄えにもかかわらず「ディオのところの色が濃すぎたかな。描いていると大きすぎて分からないのですよ」と話し、「国立新美術館の照明が美しすぎるのかなあ。失敗……直したかった」と本音を漏らして関係者を笑わせていた。それでも荒木さんは「まあ、原画はライブなので」と笑いながら答えていた。

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 高さ2メートルの大型原画は、全部で12枚並んで一つの世界が構成されており、第3部「スターダストクルセイダース」の主人公・空条承太郎や、宿敵のディオ、犬のイギー、第5部「黄金の風」のブローノ・ブチャラティらが迫力あるポーズをとっている。

 荒木さんは原画について「この絵を描いた目的は、見ている(現実世界の)私たちと、キャラクターたちの世界を一体化させることだった。絵は(ほぼ)等身大にして、人間の目線に合わせています」と説明。鑑賞のポイントとして「できるだけ近づいて見てほしい」とアピールした。

 原画展は八つのコーナーで構成されており、展示数は210点、原画の枚数は280点に及ぶ。マンガのクライマックスの原画も展示されており、鉛筆の走り書きや指示などのメモも残されている。24日~10月1日に国立新美術館で開催される。

 「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まった人気マンガ。数世代にわたる個性的な悪人たちとの戦いを描いた壮大なストーリーや独特の擬音を用いた表現や立ちポーズが人気を博しており、現在は「ウルトラジャンプ」(同)でシリーズ第8部の「ジョジョリオン」を連載している。

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