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清原果耶:役の気持ちにまで深く同化… 「透明なゆりかご」はまるでドキュメント?

テレビ
NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」で主演を務めている清原果耶さん

 NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」(総合、金曜午後10時ほか)で主演を務める女優の清原果耶さん(16)が話題だ。2015年の連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」で女優デビューを果たし、早くから脚光を浴びてきた若手の一人で、今では「未来の朝ドラヒロイン」に推すドラマファンも多いという。「透明なゆりかご」の演出を手掛ける柴田岳志さんも以前、「台本の読みが的確」「自分のイメージをしかりと持っている」「表情が多彩」と熱のこもった口調で清原さんを評し、「驚異の16歳」と言い切った。多少リップサービスも含まれていたとは思うが、今作での清原さんの演技を目の当たりにすると、あながち大げさではないと思える説得力がある。果たして、清原さんの“何が”すごいのか。その横顔に迫った。

 ◇主人公と同じ気持ちになりながら、見ている人にも同じ気持ちを味わわせる

 「透明なゆりかご」は、20~30代の女性を中心に共感を呼び、コミックスの累計発行部数が325万部を突破している、沖田×華(おきた・ばっか)さんの同名マンガで、「真実の産婦人科医院物語」といわれている。ドラマでも幸せな出産だけでなく、中絶や母体死といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを描いている。

 清原さんは、「あさが来た」以降も数々のドラマや映画に出演と、順調に活躍の場を広げ、昨年公開の映画「3月のライオン」(大友啓史監督)では、いじめの標的になっても必死で立ち向かう少女を情感豊かに演じていた。初主演となる「透明なゆりかご」で与えられたのは、小さな町の産婦人科医院で「命」を見つめる17歳の看護師見習い、青田アオイ役。清原さんの10代らしいフレッシュさや透明感が注目を集めているが、こと演技に関しては、清原さん本人に委だねられている部分も多いという。

 ドラマの制作統括・須崎岳さんも「今、僕は彼女のことを青田アオイとしか見ていないっていうくらい、僕や脚本の安達奈緒子さん、演出の柴田と3人で膨らませてきたアオイをすごく体現してくれている」と清原さんを高く評価する一人。

 須崎さんが、クランクイン前に清原さんには伝えたのは「うまく、上手に、緻密にやろうとしなくていい」ということと、「実際に撮影で目の前で起こったことに対して、感じたこと、思ったことを大事にしてほしい」ということ。「言ってみればドキュメンタリーに近い。アオイ=清原果耶が感じたことをその場でカメラに収めていく、みたいな。最初は彼女にも戸惑いがあったと思うのですが、本当に今、アオイとして何かを感じているんだなって画面を見ていて伝わるので、そこがまず素晴らしい。主人公と同じ気持ちになりながら、見ている人にも同じ気持ちを味わわせるってことは、どんな作品でも極めて大事なこと。それを16歳でやってのけるのは、やっぱりすごい」と感心する。

 ◇私が受け止めたものを変に曲げず、より繊細に表現できたら…

 役の気持ちにまで同化できる、それこそが清原さんの魅力だ。今回に限っていえば、不器用ながら、独特の感受性と真っすぐな心根を持っているアオイのキャラクターや、実年齢との近さ(1歳差)がうまく作用したような気もするが、「役を追求していくのが好きなので、アクションをこなす役なら殺陣の練習を驚くくらいしたいし、歌を歌う役なら、歌をずっと練習していたい。役について考えて生きられる時間をより長く感じていたいんです」と話す清原さんだからこそ、なせる技なのかも知れない。

 また、清原さん自身、「アオイちゃんはすごく真っすぐで素直な女の子。よりリアリティーを持たせるため、どう表現するか。見てくださった方の目線に合わせられるかにもかかってくるので、そこはすごく悩んだところでもあったんですけど。結果的に私自身が素直に受け取ったものを表現したら、アオイになるんじゃないかという結論に至りました。私が受け止めたものを変に曲げず、より繊細に表現できたらいいなという思いで、撮影はしています」と語っていた。

 ドラマは残り3回。彼女が気持ちにまで同化し、体現するアオイを最後までお見逃しなく。

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