テレ朝・弘中綾香アナ:17日に「Mステ」卒業 今後は「“母校”に恩返ししたい」

音楽番組「ミュージックステーション」のサブMCを卒業する弘中綾香アナウンサー=テレビ朝日提供
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音楽番組「ミュージックステーション」のサブMCを卒業する弘中綾香アナウンサー=テレビ朝日提供

 テレビ朝日の音楽番組「ミュージックステーション」で、サブMCを務める同局の弘中綾香アナウンサーが、17日放送の特別番組「ミュージックステーション ウルトラFES」(正午~午後9時48分)をもって卒業することが7日、明らかになった。

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 弘中アナは2013年4月にテレビ朝日に入社。半年後の10月18日の放送回から、5代目サブMCを務めた。担当期間は約5年間にわたり、前任の竹内由恵アナウンサーと並んで番組最長となる。

 弘中アナは、番組について「『ミュージックステーション』は私の“原点”。今の私を作ってくれた場所です」と振り返り、「『弘中、頑張ってるな』って恩師であるタモリさんやスタッフの皆さん、視聴者の皆さんに思っていただけるように、これからは働いていきたいと思います」と感謝のコメントを寄せている。

 なお、6代目サブMCは後日発表される。

 ◇弘中綾香アナウンサーのコメント全文

 「ミュージックステーション」を卒業することになった今、寂しいことは寂しいのですが、正直なところはホッとしたという気持ちが99%です(笑い)。私が務めているサブMCというポジションは、歴代の先輩方からバトンをもらって引き継ぐことが使命だと思っていますので、無事後任にバトンを渡すことができそうで、ホッとしています。

 ようやく私も一人前になって、「『ミュージックステーション』から卒業してもいいよ」と言ってもらえたのかな、と。それがうれしくもあり、悲しくもある感じです。

 振り返ってみると、本当に周りのスタッフや出演アーティストの皆さんに助けていただいて、あっという間の5年間でした。入社半年の、まだ大学生に毛が生えたような新人アナウンサーだった私が、ここまで強くなれたのは、この5年間、皆さんに支えていただいたお陰だと思っています。ですので、一番大きいのは、やはり“感謝”ですね。そして何より、5年前、「ミュージックステーション」に選んでいただいたことは一番のうれしい出来事でした。

 タモリさんは本当に優しい方。5年間で怒られたことや注意をされたこともなく、“見守る”よりも広い心でいてくださいました。そんなどっしりとしたタモリさんに助けられて5年間やってきた中で、タモリさんの「ミュージックステーション」への思いや生放送の回し方などを見聞きし、自然と得るものが多かったように思います。取り繕わなくていい、型にはまらなくていい、アナウンサーはこうあるべき、といったことを、タモリさんを通して学び、再認識できた気がしています。

 5年間で一番大変だったこととして思い出すのは、昨年の「ミュージックステーション スーパーライブ」です。4時間の生放送だというのに声が出なくなってしまったんです! 当日のリハーサルまでは何ともなかったのですが……。それまで4年半やってきて一度も起きなかったことが、よりによって1年に1度の大舞台である「スーパーライブ」の当日に起きてしまうなんて、と青ざめました。そんなときでもタモリさんは「声、大丈夫?」などとおっしゃることもないんです。ただおもむろに、出演アーティストや曲順などを一人でチェックしていらっしゃって……。後日談で、弘中がどうしてもダメだということになったら自分が、と考えてくださっていたと知り、本当に優しい方だなと改めて感じました。

 私にとって「ミュージックステーション」は初めての担当番組だったので、仕事とは何なのかということや、仕事の楽しさ、厳しさ、責任感などすべてのことをここで学んだと思っています。始めたばかりのころは、「私なんかがここにいていいのだろうか」と思いながらカメラの前に立っていたのですが、いつのころからか、それが吹っ切れ、「自分の担当番組はこれなんだ」と思うようになってからはテレビに出ることが怖くなくなってきたように思います。

 そういう意味でも、「ミュージックステーション」は私の“原点”。今の私を作ってくれた場所です。お世話になった“母校”のような「ミュージックステーション」に少しでも恩返しできるように、そして「弘中、頑張ってるな」って恩師であるタモリさんやスタッフの皆さん、視聴者の皆さんに思っていただけるように、これからは働いていきたいと思います。「ミュージックステーション」を卒業された先輩方は、皆さんそれぞれの分野で活躍されていますので、私もそういった先輩たちに並べるように頑張りたいです。

 最後のお仕事になる「ウルトラFES」は気合を入れて臨みたいと思います。今はまだ「ウルトラFES」という大きな仕事を控えていて、感傷に浸る間もないですが、その10時間生放送を終えたら、寂しさを感じるのかもしれないですね。

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