健康で文化的な最低限度の生活:最終回 吉岡里帆が育児放棄の母と全面対決 ケースワーカーの真価描く

連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」の最終話のシーンカット=関西テレビ提供
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連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」の最終話のシーンカット=関西テレビ提供

 女優の吉岡里帆さん主演の連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(関西テレビ・フジテレビ系、火曜午後9時)の最終回が18日放送される。生活保護受給者を支援するケースワーカーの義経えみる(吉岡さん)が、育児放棄の母・梓(松本まりかさん)と全面対決。梓の娘・ハルカ(永岡心花さん)を守ろうとする。えみるらケースワーカーとしての真価が問われる物語が展開する。

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 えみるが担当している高齢受給者の丸山幸子(小野和子さん)と2人暮らしをしているハルカの母、梓が4年ぶりに帰ってきた。梓は、認知症の幸子の介護をしながらハルカを育てることを理由に、自らも生活保護を申請。しかし、正式に生活保護の受給が決定すると、幸子を施設に預けて再び家を空けるなど好き放題。梓に1週間以上放置されたハルカは、一時的に児童相談所に保護される。

 梓と全く連絡がとれず業を煮やしたえみるは、梓の生活保護費を口座振り込みから窓口支給に変更。支給日当日、役所に乗り込んでくるであろう梓と話をしようと考えた。案の定、生活保護費が振り込まれなかった梓は、男と連れだって怒り心頭で役所に登場。支払いを強く求める。ハルカの心配よりお金に執着する梓に対し、えみるの怒りも爆発寸前。

 児童相談所に保護されたハルカは、いずれ養護施設入所も検討されていると告げられた梓は顔色を変えて断固拒否。激高した梓たちは暴力に出て、えみるの先輩の半田(井浦新さん)と上司の京極(田中圭さん)が場を収める事態に。ハルカの幸せを一番に考え、梓から引き離すべきと考えたえみるは、日を改めて梓を訪ね、再び対峙(たいじ)。ハルカの口からは意外な言葉が飛び出す。

 同じ頃、元受給者の阿久沢(遠藤憲一さん)の娘の麻里(阿部純子さん)は出産を迷っていた。阿久沢は、授かった命を大事にしてほしいと願う半面、離れていた17年間の負い目があり、言葉を掛けてやれない。麻里は「先生、まだ間に合いますよね」と、ある決意を固めて……というストーリー。

 マンガ誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中の柏木ハルコさんの同名マンガが原作。新人ケースワーカーのえみるが、何らかの事情で生活に困り、生活保護を受けている受給者たちのさまざまな人生に向き合いながら、自立させようと奮闘する姿と成長を描く。

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