M-1グランプリ2024 決勝戦
決勝戦 FIRST ROUND 前半戦 1~5組目
12月22日(日)放送分
累計発行部数が325万部を突破している人気マンガを原作に、産婦人科の光と影を丁寧に描いて「夏ドラマ、ナンバーワン」の評価を得た「透明なゆりかご」。18日放送の最終回で今夏の民放の連続ドラマ最高となる平均視聴率19.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した「義母と娘のブルース」。この二つの良作で輝きを放ったのが、清原果耶さんと上白石萌歌さんという2人の若手女優だ。共に10代で、まさに次世代を担う存在。「未来の朝ドラヒロイン」に推すドラマファンも少なくはないという。
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清原さんは2002年1月30日生まれ、大阪府出身の16歳。2015年の連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」で女優デビューを果たし、早くから注目を集めてきた。「あさが来た」以降も数々のドラマや映画に出演と、順調に活躍の場を広げ、昨年公開の映画「3月のライオン」では、いじめの標的になっても必死で立ち向かう少女を情感豊かに演じていた。
初主演作となった「透明なゆりかご」では、小さな町の産婦人科医院で「命」を見つめる看護師見習いの青田アオイ役に挑戦。10代ならではのフレッシュさや透明感は言うに及ばず、アオイの「命」への祈りにも似た思い、気持ちの揺れ具合も繊細に表現。物語にとって非常に重要なアオイのモノローグでは「語り」という才能も披露した。
ドラマの演出を手掛けた柴田岳志さんは「台本の読みが的確」「自分のイメージをしっかりと持っている」「表情が多彩」と熱のこもった口調で清原さんを評し、「驚異の16歳」と言い切るほど。
その魅力は「役の気持ちにまで深く同化できる」という部分で、制作統括・須崎岳さんも「本当に今、アオイとして何かを感じているんだなって画面を見ていて伝わるので、そこがまず素晴らしい。主人公と同じ気持ちになりながら、見ている人にも同じ気持ちを味わわせるってことは、どんな作品でも極めて大事なこと。それを16歳でやってのけるのは、やっぱりすごい」と感心していた。
一方、上白石さんは2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身の18歳。上白石萌音さんの妹としても知られ、11年、10歳のときに沢口靖子さんや長澤まさみさんを輩出してきた「東宝シンデレラオーディション」で史上最年少グランプリを獲得し、芸能界入りを果たしている。
今夏は、細田守監督の新作劇場アニメ「未来のミライ」で主人公の4歳の男の子、くんちゃん役で声優デビュー。「義母と娘のブルース」では、綾瀬はるかさん演じる主人公・亜希子の娘で、高校生になったみゆきを演じ、第2章から本格登場すると健康的ではつらつとした魅力を振りまいた。
今回は子役の横溝菜帆さんからみゆき役をバトンタッチされるという難しさもあったが、子供時代のみゆき(横溝さん)はもちろんのこと、父の良一(竹野内豊さん)、良一亡き後、女手一つで自分を育ててくれた義母の亜希子の性格や癖、話し方を取り入れた役作りで、視聴者からも好評を得ていた。
「未来の朝ドラヒロイン」と目される10代女優はほかに、昨年公開の映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい(キミスイ)」の演技で一躍脚光を浴びた“正統派”の浜辺美波さんがいる。また子役出身で、14年の連続ドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)のピア美役をはじめ、多数のドラマや映画に出演し、今夏には清原さんに続いて「人気女優の登竜門」と呼ばれる雑誌「セブンティーン」(集英社)の専属モデルとなった桜田ひよりさんも期待の若手と言えるだろう。
29日に最終回を迎えた朝ドラ「半分、青い。」では、弱冠19歳(撮影時は18歳)の永野芽郁さんが重圧に耐え、ヒロイン役を務め上げていた。清原さんや上白石さんらが果たして永野さんに続くことになるのか、この先の活躍に注目だ。
2024年12月26日 02:00時点
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