孤高のメス:滝沢秀明主演ドラマに仲村トオル、工藤阿須加、山本美月ら出演

「連続ドラマW 孤高のメス」に出演する(上段左から)長塚京三さん、仲村トオルさん、石丸幹二さん、(下段左から)工藤阿須加さん、山本美月さん
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「連続ドラマW 孤高のメス」に出演する(上段左から)長塚京三さん、仲村トオルさん、石丸幹二さん、(下段左から)工藤阿須加さん、山本美月さん

 今年いっぱいで芸能活動を休止する俳優の滝沢秀明さんが主演を務めるWOWOWのドラマ「連続ドラマW 孤高のメス」(2019年1月から放送)に、仲村トオルさん、長塚京三さん、石丸幹二さん、工藤阿須加さん、山本美月さんら豪華俳優陣が出演することが30日、分かった。また、先月から放送されている特報映像が、ウェブでも解禁された。

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 ドラマは、作家であり現役の医師の大鐘稔彦さんの「孤高のメス」(幻冬舎文庫)シリーズが原作。累計発行部数が160万部を突破している人気作で、2010年に堤真一さん主演で映画化されたが、連続ドラマ化されるのは初めて。脚本は「連続ドラマW 沈まぬ太陽」などの前川洋一さん、監督は「連続ドラマW 石の繭 殺人分析班」などの内片輝さんが担当する。

 物語は、臓器移植がタブー視されていた1980年代後半、医療先進国の米国で経験を積んだ外科医の当麻鉄彦(滝沢さん)が地方の民間病院に赴任し、「地方でも大学病院と同じレベルの治療が受けられるべきだ」という信念のもと、あらゆる難手術に挑み、目の前の患者たちの命を救っていく。だが、日本初の臓器移植手術を前に、権力絶対主義と古い慣習に塗り固められた医療体制が立ちはだかり……という展開。

 仲村さんは当麻が働く甦生記念病院の医師の派遣元である近江大学医学部外科の助教授の実川剛を、長塚さんは甦生記念病院がある湖水町の町長・大川松男を、石丸さんは当麻が勤める病院の院長の島田光治を、工藤さんは甦生記念病院に近江大から派遣されている外科医の青木隆三を、山本さんは大川の娘で甦生記念病院で当麻と共に働く大川翔子を演じる。

 また宮川一朗太さん、キムラ緑子さん、利重剛さん、三浦誠己さん、近藤公園さん、六平直政さん、本田博太郎さんが出演することも発表された。ドラマは2019年1月13日から、WOWOWプライムで毎週日曜午後10時放送。全8話で第1話は無料放送。

 仲村トオルさん、長塚京三さん、石丸幹二さん、工藤阿須加さん、山本美月さんのコメントは以下の通り。

 ◇仲村トオルさんのコメント

 ーー「連続ドラマW 孤高のメス」に出演が決まって。

 1984 年に父を亡くした時にいくつかの、その時代ならではの医療の事情、そのために存在する壁を強く強く感じました。89年の日本の医学界を舞台に描かれるこの「孤高のメス」は自分にとって全く他人事(ひとごと)ではありません。

 ーー実川剛役を演じて。


 89年が約30年前という現実にがくぜんとしています。しかし、スマートフォンのない時代は、人が悩み葛藤しちゅうちょする姿を撮るにはなかなかいい時代だなと思います。


 ーー視聴者へメッセージを。


 WOWOWは元がとれる、コストパフォーマンスが高いと思ってもらえるように頑張ります。

 ◇長塚京三さんのコメント

 ーー「連続ドラマW 孤高のメス」に出演が決まって。

 医師ではなく、患者としてドラマに参加するのは初めてです。肝臓移植の最初のレシピエントの役ですが、「生きてほしい」という娘の気持ちを受けて、旧来の道徳観や死生観を捨てて、手術を受ける決心をします。結局この世には、生きたいという欲求ほど強いものはないのでしょうか。考えさせられます。

 ーー大川松男役を演じて。

 滝沢君との本格的な共演は、20年ほど前に、親子もどきの役柄でご一緒して以来です。ついあのころの気分に戻って、あいさつ代わりにポンと肩をたたきそうになってしまいます。お互い照れくさくもあるのですが、20年の時空を超えて、しみじみ今日の共演を楽しんでいます。

 ーー視聴者へメッセージを。

 何のためにでも、誰のためにでもなく、ただ「生きること」に素直な喜びを感じられたなら、その人は幸せ者なのでしょうか、人生の達人なのでしょうか。この作品の、「ホームドラマ」の側面をアピールしたいと思います。ご期待ください。

 ◇石丸幹二さんのコメント

 ーー「連続ドラマW 孤高のメス」に出演が決まって。

 社会に斬り込む WOWOW 製作の意欲的なドラマに今年も出演できることをうれしく思っております。

 ーー島田光治役を演じて。

 全身全霊をかけて救命に当たろうとする気鋭の外科医に賛同しつつも、病院運営に腐心せねばならない立場である島田という役は、今の年齢ならではの挑戦しがいのある役です。セリフを繰り出しながら、「お前ならばどう思う?」と、自身の心に問いかける毎日です。

 ーー視聴者へメッセージを。

 「孤高のメス」、このタイトルの持つ意味を探っていただければと思います。

 ◇工藤阿須加さんのコメント

ーー「連続ドラマW 孤高のメス」に出演が決まって。

 医療ドラマは初挑戦で、命と向き合う作品はいつも以上に緊張感が増します。そんな中で、青木という役をいただけて光栄だと同時に、身の引き締まる思いです。うれしい気持ちと、青木を通じて、命、人のつながり、を大切に演じていきたいです。

 ーー青木隆三役を演じて。

 青木という役は、今回のドラマで 一番成長しているのが分かる役だと思います。医療のしがらみの中、葛藤や新しい発見、素直な気持ちを感じられるので演じていて自分自身が会話をしているかのような感覚です。

 ーー視聴者へメッセージを。

 「孤高のメス」の登場人物たちは心底悪い人間がいません。人が誰しも持っている欲が素直に出ているだけ。それを全うしようとしている彼らを通して、命の大切さ、尊さ、人とのつながりをストレートに感じていただけたらと思います。

 ◇山本美月さんのコメント

 ーー「連続ドラマW 孤高のメス」に出演が決まって。

 初めての連続ドラマでレギュラー出演をさせていただいた役がオペ看でした。今回またオペ看の役に挑戦をさせていただけることになったので、前回よりも成長していたいです。

 ーー大川翔子役を演じて。

 仕事での自分、プライベートでの自分、誰もが持っている二面性をしっかりと描いていただいているので、看護師として、一人の女性としての大川翔子の成長を表現できたらと思って演じています。

 ーー視聴者へメッセージを。

 他の医療ドラマよりも、生死がリアルに描かれている作品だと思います。現代の医療ドラマとはまた違ったこの作品を、たくさんの方に見ていただければうれしいです。

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