大泉洋:「水曜どうでしょう」も撮った…HTB旧社屋“最後の日”に感慨 「私の数少ない青春時代…」 

連続ドラマ「チャンネルはそのまま!」の会見に登場した(左から)大泉洋さん、芳根京子さん、飯島寛騎さん=HTB提供
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連続ドラマ「チャンネルはそのまま!」の会見に登場した(左から)大泉洋さん、芳根京子さん、飯島寛騎さん=HTB提供

 俳優の大泉洋さんが6日、北海道テレビ(HTB)旧社屋(札幌市豊平区)で同局の連続ドラマ「チャンネルはそのまま!」の最後の収録を終え、主演の芳根京子さんらとともに会見に出席した。同局の人気番組「水曜どうでしょう」の収録なども行ってきた旧社屋は、この日ですべての役割を終了。思い出の場所の“最後の日”に、大泉さんは「この社屋が今日で終わりといわれるとやはり感慨深い……。私の数少ない青春時代ですからね」としみじみと語った。

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 「チャンネルはそのまま!」は、同局の開局50周年ドラマで、札幌市在住のマンガ家・佐々木倫子さんのマンガが原作。女優の芳根京子さんが主演し、札幌のローカルテレビ局「HHTV北海道★(ほし)テレビ」を舞台に、謎の採用枠「バカ枠」で入社し、報道部の新人記者となった雪丸花子(芳根さん)が、周りを巻き込み旋風を起こす……というストーリー。

 「踊る大捜査線」シリーズなどで知られる本広克行さんが総監督を務め、「水曜どうでしょう」で知られる同局の藤村忠寿さんら5人が監督を務めた。原作にはないオリジナルキャストのNPO法人代表・蒲原正義(かんばら・まさよし)役の大泉さんは「監督が5人もいるのに、俺のシーンはほとんどが藤村監督。ヒゲじゃなく、本広さんにも撮ってほしかったですよ」とポロリ。さらに、この日は藤村さんが出席していないことから、「あの男、こんな大事な日に自分の母校の講演会に行ってるんですよ。3年前から入ってたって。あんな男いない方がいいんですよ」と語って笑いを誘った。

 ドラマには「水曜どうでしょう」の「ミスター」こと鈴井貴之さんが会長を務める「クリエイティブオフィスキュー」の所属タレントが総出演するほか、特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系)などで知られる俳優の飯島寛騎さんも出演。会見には、大泉さん、芳根さん、飯島さん、本広監督、「水曜どうでしょう」でおなじみの“うれしー”こと嬉野雅道プロデューサーも出席した。

 ドラマは全5話で、HTBで19年3月に放送。動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」で先行配信される。

 ◇大泉洋さんのコメント

 正直、私はこのドラマがあるということをHTBの朝の番組のニュースで知りました。こんなドラマがあるなら、俺出なきゃと。ちょっとした役だと予想していたら、私が主演している映画の(台本)1冊よりもセリフが多いんですよ。こんな大事な役ならちゃんと考えたかった。そしたら嬉野さんから長いメールで、「HTB旧社屋50年の幕を閉じるのはあなただ」と届いて、やる気になりましたよ。ただ監督が5人もいるのに、俺のシーンはほとんどが藤村監督。やっぱり本広さんにも撮ってほしかったですよ。この社屋が今日で終わりといわれるとやはり感慨深い……。私の数少ない青春時代ですからね。一番最後にこのドラマで社屋のシーンを用意していただけたのは悔しいけど感謝。ありがとうございます。

◇嬉野雅道プロデューサーのコメント

 充実感でいっぱい、幸せな気持ちです。この社屋が最後の日、この「チャンネルはそのまま!」というドラマのHHTVとして終わる。これだけの豪華な顔ぶれと共にこれを見送れるということは、非常に僕はハッピーでラッキーなことだと思う。そしてできあがったドラマは、きっととてつもなく面白いものになるんだろうと思うんです。ですからHTBの50周年企画として始めましたけど、それ以上のものがここにたぶん乗っかっている。僕らはこれからそれに乗って未来の方に進んでいくんだろうと思います。どうぞご期待ください。

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