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11月21日(木)放送分
2012年から俳優の北大路欣也さん主演の単発ドラマとして放送されてきた、人気時代劇シリーズ「剣客商売」(フジテレビ系)の最新作が約3年ぶりに放送され、女優の比嘉愛未さんが、自身初の“剣士役”として出演することが22日、分かった。比嘉さんは手裏剣の達人の杉原秀を演じ、はかま姿や所作も披露している。
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「剣客商売」は、「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」と並ぶ池波正太郎の代表作の時代小説。1998年10月~2010年2月には、藤田まことさん主演の連続ドラマとスペシャルドラマが放送された。今回放送される年末時代劇スペシャル「剣客商売 手裏剣お秀」には貫地谷しほりさん、斎藤工さん、古谷一行さん、國村隼さんも出演する。
比嘉さんはNHKの大河ドラマ「天地人」(2009年)や「濃姫II〜戦国の女たち」(テレビ朝日系、13年)、「石川五右衛門」(テレビ東京、16年)など時代劇の出演経験があるが、これまで正室などの“姫役”だった。
今回演じる秀は、亡くなった父親の道場を引き継ぎ、師範として町人たちから慕われているが、道場に乗り込んで来た旗本子息を返り討ちにしたため、いわれのない復讐(ふくしゅう)の対象となってしまうという役どころ。ドラマ後半には、複数の男に取り囲まれ、一人で戦うシーンがあるという。
年末時代劇スペシャル「剣客商売 手裏剣お秀」はフジテレビ系で12月21日午後9時に放送。
――今回、「剣客商売」に出演することについて。
昔から続く作品に呼んでいただいて、さらに題名にもなっている“秀”という役をいただけて、素直にうれしかったです。もちろん、プレッシャーや重圧はありましたが、これは本気で挑まないといけないと覚悟し参加しました。これまで、いくつかの時代劇をやらせていただきましたが、どちらかというと姫役が多く、このようにはかまを着ての所作は初めてだったので、主演の北大路さんをはじめ、監督やみなさんが教えてくださり、私自身まだ短い役者人生ですけど、初めてのことがたくさんあって楽しかったです。30代を越えても、このような初めてのドキドキワクワク感を味わえることはあまりないと思うので、今回この作品に出会えたご縁だと感謝しています。
――“初の剣士役”の練習は?
杉原秀は、手裏剣を得意とする女剣士ということで、ホテルでは実際に使う手裏剣をお借りして、とにかく練習していました。1人で集中している時はうまくいくんですが、撮影の環境となると緊張や、「かっこよく投げないと」と構えてしまって、難しかったです。何度も撮り直しをして、悔しい思いもしましたが、手裏剣は人生で持つこともないので、楽しんでできたと思います。あとは殺陣も、できる限りスタントの方ではなく自分でやれるところはやりたいと張り切っていたら、今までになったことがないところが筋肉痛になってしまって、いまは階段を上るだけでも痛いです……(笑い)。
――役柄について。
強さも持っているんですけど、父に対する思いや、父の無念を抱え、一人で道場を守らないといけないという重圧感のなかにいる秀。それが、小兵衛の前だと素直に話してしまうという、そういう空気は北大路さん演じる小兵衛だからこそだと思いました。そうやって、いい意味で自由に、そして重圧から解放されていく役だと思います。感情の起伏があって、演じていてとても楽しかったですし、秀を愛してもらえたらいいなと思いながら演じていました。
――共演者のみなさんとは?
北大路さんとは、今回初めて共演させていただきましたが、最初から所作についていろんなことを教えてくださったし、他にも別の作品で共演した方もいらっしゃったりと、和気あいあいとした撮影現場で、毎日楽しく参加させていただきました。
――今作の見どころは?
今回は、なんと言っても“秀の手裏剣”! そして、心温まる親子の絆も描かれているので、ぜひそこを注目して見ていただきたいです。さらに、“剣客”といえば、やはり小兵衛のやさしさとかっこよさ! 北大路さんのしびれる演技は、私もとても楽しみです!
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