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注目映画紹介:「来る」岡田准一主演のホラー まがまがしさに慄然 霊媒師・松たか子の怪演も

映画
映画「来る」のビジュアル (C)2018「来る」製作委員会

 人気グループ「V6」の岡田准一さん主演の映画「来る」(中島哲也監督)が、7日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。ある一家に取り憑(つ)いた「何か」の正体を、岡田さん演じるオカルトライターが突き止めようとする姿を描く。澤村伊智さんの原作「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫)は元々怖かった。映画はそれに劣らぬほど恐ろしい。でも面白い。

 会社員・田原秀樹(妻夫木聡さん)の周囲で、超常現象まがいの出来事が続く。妻・香奈(黒木華さん)と娘に危害が及ぶのを恐れた田原は、友人で民俗学者の津田大吾(青木崇高さん)に相談、津田からオカルトライターの野崎和浩(岡田さん)を紹介される。話を聞いた野崎は、恋人で霊媒師の血を引くキャバ嬢・比嘉真琴(小松菜奈さん)と調査を始める……というストーリー。真琴の姉で日本最強の霊媒師・比嘉琴子を松たか子さんが演じるほか、柴田理恵さん、太賀さんらが出演する。

 映像化で、「何か」によって引き起こされる怪異現象のまがまがしさがストレートに伝わり、しばしば慄然(りつぜん)とした。だが、何よりぞっとしたのは、人間の二面性や陰険さに対してだ。お陰で、見かけはやさぐれていて態度もぶっきらぼうだが、他人にも自分にも正直な野崎は、100倍いい人に見えた。彼が、眠っている真琴の手に触れ、真琴が指を動かした途端、すっと手を引っ込めたときには優しさが伝わり、心が潤った。

 松さんの怪演も見ものだ。ラーメンをずずっとすする見事な食べっぷりを見せたかと思うと、邪魔だからと野崎を殴り飛ばすなど、そのほとんどを無表情で演じていてインパクトは絶大。奇妙なことに、身の毛がよだつほどの光景を見せられたはずなのに、映画を見終えたら爽快感を覚えた。(りんたいこ/フリーライター)

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