上白石萌音:アフレコで涙… 「アリータ:バトル・エンジェル」日本語吹き替え版本予告公開

映画「アリータ:バトル・エンジェル」で主人公・アリータの吹き替えを担当した上白石萌音さん(上)(C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
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映画「アリータ:バトル・エンジェル」で主人公・アリータの吹き替えを担当した上白石萌音さん(上)(C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

 木城ゆきとさんの人気マンガ「銃夢(がんむ)」をハリウッドで実写化した映画「アリータ:バトル・エンジェル」(ロバート・ロドリゲス監督、2月22日公開)の日本語吹き替え版の本予告映像「本当の私」編が25日、公開された。主人公アリータの吹き替えを担当した女優の上白石萌音さんは、収録を終えて「アリータは、体はサイボーグなのですが、物語の中盤から終盤にかけて、人間らしい愛情や、人情を大事にする心が芽生えていきます。アリータが涙を流すと私も同じようにボロボロと泣いてしまいました。実際に泣いてしまうと鼻が詰まってしまって、後のシーンに支障が出てしまうのに何度やっても涙が止まらなくなってしまいました」と語った。

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 今作は、ジェームズ・キャメロンさんが製作・脚本を担当。ハリウッド映画のアフレコに初挑戦したという上白石さんは“キャメロン作品”への参加に不安を抱いていたというが、「内向的なキャラクターを演じることが多かったのですが、アリータは強くて、たくましくて、カッコいい女の子なので“新しい自分を見つけてみたいな”とワクワクしました」と振り返っている。

 演じるアリータについて「記憶も何もない赤ちゃんのような状態から始まって、自分が戦士であると覚醒していく過程がドラマチックに描かれています」と語る上白石さん。物語の前半は、記憶がなく人間の少女のように思い悩むアリータが後半では一変、300年前の大戦で失われたテクノロジーで創られた“最終兵器”だったという運命と封印されていたパワーを覚醒させ、殺人サイボーグたちと対峙(たいじ)していく。「戦うシーンや、強気なセリフのシーンでは、今まで自分でも発したことのない声が出ました」と新境地に達したことを明かしている。

 原作は、アニメ化もされた木城さんの人気マンガ「銃夢」。1990~95年にマンガ誌「ビジネスジャンプ」(集英社、休刊)で連載され、その後2000~14年に続編「銃夢 LastOrder」が「ウルトラジャンプ」(集英社)と「イブニング」(講談社)で連載された。現在はシリーズの最終章「銃夢 火星戦記」が「イブニング」で連載されている。

 映画の舞台は、“支配する者”と“支配される者”の二つの世界に分断された謎めいた遠い未来。サイバー医師のイドは、がれきの中から少女の人形の頭部を拾い上げる。彼女は300年前のサイボーグであり、なんと脳は生身のまま生きていた。イドは、過去の記憶を失っていた少女に新たな機械の体を与え、アリータと名付けて成長を見守る。ある日、自分の中に並外れた戦闘能力が眠っていることに気づいたアリータは、自分が300年前に失われたテクノロジーで作られた“最強兵器”だと知る。アリータは与えられた自分の命の意味を見つけるために、二つの世界の秩序を揺るがす壮大な旅に出る……というストーリー。

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