東出昌大:連ドラ初主演でトラウマを抱える探偵役 松重豊、新川優愛も出演

5月から放送されるWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~」に出演する松重豊さん(左)と東出昌大さん=WOWOW提供
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5月から放送されるWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~」に出演する松重豊さん(左)と東出昌大さん=WOWOW提供

 俳優の東出昌大さんが、5月スタートのWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~」に主演することが14日、明らかになった。東出さんが連ドラで主演を務めるのは今回が初めて。探偵でありながら被害者遺族としてトラウマを抱える主人公の佐伯修一を演じる。松重豊さんと新川優愛さんも出演することが発表された。東出さんと初共演の松重さんは、佐伯が勤める探偵事務所所長の木暮正人、新川さんは、情報源として佐伯を助け、次第に引かれ合うようになるキャバクラ嬢のはるかを演じる。

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 ドラマは、作家の薬丸岳さんの小説「悪党」(角川文庫)が原作。映画「64-ロクヨン-前編/後編」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」などの瀬々敬久監督がメガホンをとる。

 物語は、幼い頃に姉を殺された過去がある元刑事の探偵・佐伯(東出さん)は、犯人への復讐(ふくしゅう)心を胸に抱えて生きてきた。ある日、とある夫婦から「息子を殺し、少年院を出て社会復帰している加害者の男・坂上を追跡調査してほしい」という依頼を受けた佐伯は、坂上が振り込め詐欺をし、さらなる犯罪に手を染めていたことをつかむ。夫婦から追跡調査を依頼された佐伯は、はるか(新川さん)の力を借りて、かつて姉を死に追いやった3人の「悪党」にたどり着く。燃え盛る復讐心に駆られる佐伯が取った行動とは……というストーリー。

 5月からWOWOWプライムで放送。全6話で第1話は無料放送。

 ◇佐伯修一役の東出昌大さんのコメント

 ――本作のオファーを受けた時の印象は?

 映画「菊とギロチン」に続き2作目となる瀬々監督とのお仕事が、楽しみで仕方ありませんでした。

 ――最初に脚本を読まれた際の感想は?

 薬丸さんの原作小説から既に、映像作品を見ているかのような鮮烈な印象を受けましたが、脚本は原作の魅力を凝縮しつつ、原作にはない描写や、生き生きとしたせりふが足されていたので、より魅力的に演じることができればと思います。

 ――初共演の松重さんについて。

 他の現場で「松重さんとどっちがデカい?」と聞かれることが多かったので、実際にお会いして、身長も体形もほぼ同じなことに驚きました。先輩の背中は格好よく、優しさと柔らかさのあるお芝居なので、ご一緒できてとても安心感があります。これからの撮影で、憧れは抱きつつ、一緒にいいお芝居ができればと思います。

 ――視聴者へメッセージを。

 「64-ロクヨン-前編/後編」「友罪」を撮った瀬々監督で、犯罪にまつわる作品に携われることは、心強くもあり、また、プレッシャーもあります。しかし、このコメントを最後にプレッシャーのことはすっかり忘れて、新しい境地にみんなでたどり着けるように、突き進みたいと思います。

 ◇木暮正人役の松重豊さんのコメント

 ――本作のオファーを受けた時の印象は?

 瀬々監督と一緒にやれることは何よりも喜びでしたので、久しぶりにオファーをいただいてうれしかったです。また、薬丸さんも以前、ご一緒させていただいたことがありますが、冷酷な事件の中にも温かい人物のまなざしは本作にも生きていますし、好きな原作ですので参加できてうれしく思います。

 ――最初に脚本を読まれた際の感想は?

 救いようのない部分もある中で、どうやって救済されるのか、憎しみの連鎖やそれぞれのやるせない感情の行き場がどこにたどり着くのかを想像させられました。お客さんにどういう気持ちで見ていただけるかというのを考えながら演じて、事件と向き合ってみたいと思います。

 ――初共演の東出さんについて。

 東出さんと共演させていただくのは初めてですが、同じくらいの身長ですし、背の大きな方とご一緒できるのは気持ちが楽です(笑い)。共演は探偵事務所でのシーンが中心になるかと思いますが、とても楽しみにしています。

 ――視聴者へのメッセージを。

 WOWOWのドラマは硬派な原作を硬質な作品としてお届けできる唯一のコンテンツと思います。瀬々さんがどう料理されるのか、きっと見応えのある骨太な作品に仕上がると思っていますので、心して見てください。

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