岸井ゆきの:成田凌との距離感を意識「あまり知り過ぎちゃったら…」

映画「愛がなんだ」の完成披露上映会に登場した岸井ゆきのさん
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映画「愛がなんだ」の完成披露上映会に登場した岸井ゆきのさん

 NHK連続テレビ小説「まんぷく」の“タカちゃん”こと香田タカ役の岸井ゆきのさんが12日、東京都内で行われた主演映画「愛がなんだ」(今泉力哉監督、4月19日公開)の完成披露上映会に成田凌さんらと登場。成田さん演じるマモルに一目ぼれする会社員のテルコを演じる岸井さんは「成田君と楽しくおしゃべりをして仲よくなると画面に出てしまうので、距離の取り方に気をつけた。深入りしないというか本音1、2歩手前で止めておく。あまり知り過ぎちゃったら……と、あの頃は思っていました」と役作りのこだわりを明かした。

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 テルコという役について岸井さんは「原作を読んだときは、好きな人に向かっていくために仕事を辞めたり、友達もいなかったり、その人だけを見て突っ走る。なりふり構わず向かっていく姿が私とは違うと思った」とコメント。それでも、「テルコとして見ると、マモちゃんが好きという柱だけがしっかりしていれば真っ当なことをしているというか、マモちゃんのために仕事も辞めるし友達もいなくていいと考えると、全然こんがらがらなかった」と語り、「『マモちゃんが好きという』、たった一つのことを大事に演じました」と振り返った。

 舞台あいさつには、深川麻衣さん、若葉竜也さん、今泉監督も出席。深川さんは「まんぷく」で岸井さんの妹・吉乃を演じているが、今作での2人は親友という役どころ。「『愛がなんだ』の方が先に撮ったんですけど、そのときは結構ハードスケジュールだったので、(深川さんと)あまり話す時間がなかった」と岸井さんが振り返ると、深川さんも「『まんぷく』で一緒になって、ご飯も一緒に食べたり、前室で話す時間もたくさんあったりしました」と笑顔でうなずいていた。

 映画は直木賞作家の角田光代さんの同名小説(角川文庫)が原作。一目ぼれした男にいちずすぎるアラサー女子の一方通行の“片思い”を描く。28歳の女性会社員・テルコ(岸井さん)は友人の結婚パーティーで偶然出会ったマモル(成田さん)に一目ぼれ。思いを募らせたテルコは、仕事を失いかけても自分の時間のすべてをマモルにささげ続ける。しかし、2人の時間を重ねるほど突きつけられるのは、「マモルにとってテルコは都合のいい女」という現実。それでも追いかけ続けるテルコだったが、ある日、マモルの態度が急に冷たくなり、連絡が途絶えてしまい……というストーリー。

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