21日から公開される映画「PRINCE OF LEGEND」(守屋健太郎監督)に出演する、「劇団EXILE」の町田啓太さんとモデルで俳優の清原翔さん。同作はさまざまなキャラクターの王子たちが「伝説の王子」の座を目指す姿が描かれ、町田さんは“先生王子”こと結城理一、清原さんは“美容師王子”こと嵯峨沢ハルを演じる。町田さんは昨年、NHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」で小松帯刀役を好演、清原さんも4月スタートのNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」に出演が決まっているなど、注目を集めている存在だ。2人に活躍している現状への思いや今作の撮影エピソードなどを聞いた。
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今作は「HiGH&LOW」をプロデュースしたHI-AXチームの新プロジェクト。連続ドラマが2018年10~12月に日本テレビほかで放送された。映画では、聖ブリリアント学園で3年に1度開催される「伝説の王子選手権」をメインに14人の王子たちが「三代目伝説の王子」の座を巡って聖戦を繰り広げる姿が描かれる。
昨年のドラマ版のその後を描いた映画版。劇中では14人の王子たちが壁ドン、にらめっこ対決……とさまざまなバトルを繰り広げる。「ドラマは人物紹介がメインで、伝説の王子選手権に特に力を入れた企画ということで、『いよいよここが一番大盛り上がりするんだろうな』という感じで(撮影を)見ていました」と町田さん。清原さんは「競技内容を見て『どう撮っていくんだろう』と思いました」と当時の心境を明かし、町田さんも「どうやればいいんだろうなと思いました。難しそうだなという思いはありました」とうなずく。
町田さんは“先生王子”、清原さんは“美容師王子”。14人の王子の中では年上の、大人の色気漂う王子だ。とはいえ、清原さんは「王子らしさはまったく意識していないです」という。「僕が『王子たるもの』とやるのはキャラクター的に違うし、演じる上で王子感を意識したことはないです。『“モテる”ことではナンバーワンだろう』という自信が誰よりもあるキャラなのかなと思い、自信満々にするとか。彼氏にしたらいけないというキャラなので、危ない魅力を感じ取ってもらえたら、ということを意識しましたね」と明かす。
ただ、自身の姿とは異なる部分も多かったといい、「女性に慣れているところとか、大きい声を出す、とか……。公式のSNSに上がったキャラ紹介で、特徴が『声がでかい』と書いてあって、マジで?と思いました。僕、のど弱いんですよ」と苦笑する。
一方、町田さん演じる結城理一は美意識高めのナルシスト。町田さんは「最高峰に美しい存在だと思っていて、美への執着がある人物。この人ははき違えていて、(外見を)塗り固めればそう(王子と)呼ばれるんじゃないかって思っているところがあるんですよね。でも本人は気づいてなくて『一番美しいんだ』と。その勘違いが面白く出ればいいなと思っていました」と役について語る。
公開されている予告編では、町田さんが座禅を組んで「王子! 王子!」と叫ぶインパクトあるシーンも披露しており、「台本には『王子室で精神統一する結城理一たち。王子! 王子!と声出しをしている』としか書いてなくて。『結城だったらこんな感じでやるかな』とやってみたら、監督に気に入ってもらえて、なぜか予告にも使っていただいて……」と笑う。
今作で独特の存在感を放つ2人は、昨年から今年にかけて映画にドラマにと活躍中だ。町田さんは「西郷どん」や連続ドラマ「中学聖日記」(TBS系)に出演し、清原さんは22日スタートのWOWOWのドラマ「虫籠の錠前」で鈴木拡樹さんとダブル主演するほか、4月スタートの朝ドラ「なつぞら」にも出演する。
こうした状況を自身ではどう見ているのか。最後に聞いてみると、町田さんは「時代劇をやってみたいと言っていてかなうなど、挑戦してみたいことに挑戦する機会をもらえたので、(昨年は)大切な1年になったなという感じがあります」と振り返り、「これやりたい、あれやりたい、と言っていれば、巡り合いやご縁があるんだと思っていて。今年もちゃんと前のめりにやっていけたらと思っています」と意気込む。
清原さんは「雑誌などで、ありがたいことに“ネクストブレーク”とか書かれていたりするんですけど、『これ、来年もネクストブレークでいたらだめじゃない?』と思って、結構プレッシャーになります。でも、ありがたい話だと思います」と笑い、「いろいろ出させてもらって、難しい役もやらせてもらいました。まだまだこれからだなという部分があるので、この1年でどんどん頑張っていろんなものを吸収できるようにしたいですね」と意欲的に語った。
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