119エマージェンシーコール
#07 遭難救助―今度こそ救うため、この声を
3月3日(月)放送分
歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが31日、長崎インターナショナルホテル(長崎県大村市)で開催された2019年のNHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」のイベントに、制作統括の清水拓哉プロデューサーと登場。中村さんは、同ドラマのストックホルムでの撮影で「川で水浴びしていたシーンと、冷水浴のシーンをまとめ撮りしたので、ずっと川に入りきつかった」と本音を明かしながら「実は水質もなかなかきれいではなく、テレビではあんなにきれいに見えるんですけどね」とちゃめっ気たっぷりに語った。
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清水プロデューサーは同シーンについて「ストックホルムの街の中で、裸になって撮影するのは、大丈夫なのか」と心配しながら撮影をしていたという。勘九郎さんはストックホルムでの撮影中に、本名で呼びかけられて振り返ると「中学の同級生がいた」というエピソードも披露した。
清水プロデューサーは、ストックホルム五輪のシーンを実際に現地で撮影した理由について、主人公のモデルとなった金栗四三(かなくり・しそう)が100年前に走ったスタジアムが、現存しているからと説明。中村さんはスタジアムを実際に見て、威圧感と「当時の金栗さん、三島(弥彦)さんが、たった二人で来たんだなという感慨深い気持ちがあふれてきて震えた」と語った。さらに二人は、現地の人に声を掛けられ、金栗四三のドラマを撮影していると説明すると、レース中に日射病で倒れ行方不明となった「ミッシングジャパニーズ」として、「金栗さんが日本より有名でビックリした」と振り返った。
この日のイベントは、長崎県が、2020東京五輪に向けてポルトガルとの相互交流を図り、地域活性化を促進する「ホストタウン」に登録されていることから、同所で開催された。
「いだてん」は、宮藤官九郎さんが脚本を手がけ、日本人が初めて五輪に出場した明治の終わりから、東京に五輪がやってきた1964年まで、およそ半世紀を描くオリジナルストーリー。テーマは「“東京”と“オリンピック”」で、大河ドラマで近現代史を取り上げるのは、1986年の「いのち」以来33年ぶり。
勘九郎さんが日本で初めて五輪に参加したマラソン選手の金栗四三、阿部サダヲさんが「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者・田畑政治(たばた・まさじ)を演じ、“リレー”形式で主演のバトンをつなぐ。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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