女優の広瀬すずさんが主演を務めるNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」の第43回が20日に放送され、平均視聴率は22.3%(以下・ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。物語はこの日をもって「北海道 十勝編」がひとまず完結し、21日放送の第44回から「東京 新宿編」が本格的にスタートしている。
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第43回では、卒業式を終えた日、夕見子(福地桃子さん)のもとに、北海道大学から封書が届く。緊張する柴田家の家族をよそに、さっと受け取る夕見子だったが、封書を持って2階に上がったきり戻ってこない。心配する泰樹(草刈正雄さん)や富士子(松嶋菜々子さん)たちだったが、夕見子は合格通知書を握り締めて眠りこけていたのだった。その祝賀会と合わせて、なつ(広瀬さん)と雪次郎(山田裕貴さん)の送別会が開かれ……という展開。ラストでは泰樹(草刈さん)が一人、牛舎でむせび泣く姿が描かれ、多くの視聴者の涙を誘った。
「なつぞら」は節目となる100作目の朝ドラで、脚本家の大森寿美男さんのオリジナル作。広瀬さん演じるヒロインの奥原なつは1937年、東京生まれの設定。大空襲を生き延びたものの、両親を戦争で失う。兄・咲太郎、妹・千遥(ちはる)と別れ、父の戦友だった柴田剛男に引き取られ、北海道の十勝地方に移り住む。柴田家の家業である酪農を手伝う中、持ち前の明るさを取り戻し、北海道移民1世である剛男の義父・泰樹から、開拓者精神とともに人生で大切なことを学んでいく。
高校卒業後は上京して、当時、「漫画映画」と呼ばれ、草創期を迎えていたアニメ業界に飛び込む。画家志望の友人、山田天陽から、手ほどきを受けたデッサンの腕前を生かし、自然の中での生活で磨かれたみずみずしい感性を発揮していく……というストーリー。全156回を予定。
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