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玉森裕太:「ごくせん」から10年、年々高まる俳優の評価 4年ぶり主演映画で光る「引き込む力」

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映画「パラレルワールド・ラブストーリー」の場面写真 (C)2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会(C)東野圭吾/講談社

 人気作家・東野圭吾さんのベストセラーを実写化した映画「パラレルワールド・ラブストーリー」(森義隆監督、31日公開)で主演を務める、人気グループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さん。キスマイのメンバーとして、歌やバラエティーなどで活躍する一方、俳優としては、2009年に大人気シリーズ「ごくせん」(日本テレビ系)でドラマデビューし、近年では17年に放送された、連続ドラマ「リバース」(TBS系)で高い評価を得た。約4年ぶりの主演映画の公開を控える玉森さんの、俳優としての活躍を振り返ってみた。

 ◇俳優の原点は「ごくせん」

 キスマイがCDデビューする前から、俳優としても活動していた玉森さん。09年には仲間由紀恵さん主演の「ごくせん」シリーズで生徒たちのリーダー格・高杉怜太を演じ、ドラマと映画に初出演。同シリーズは若手俳優の登竜門として知られており、「嵐」の松本潤さん、「KAT-TUN」の亀梨和也さんらが、メインとなるリーダー格の生徒を演じ、ブレークを果たした。劇場版「ごくせん THE MOVIE」(09年)は、シリーズを締めくくった作品で、当時から玉森さんへ寄せられていた、期待の大きさがうかがえる。

 11年には韓国の大ヒットドラマをリメークした「美男(イケメン)ですね」(TBS系)に主演、13年には連続ドラマ「信長のシェフ」(テレビ朝日系)で単独初主演を務めた。「信長のシェフ」は、午後11時15分の「金曜ナイトドラマ枠」の放送にもかかわらず、翌年にはゴールデン帯で第2シーズンが放送されるほどの人気となった。

 ◇ミステリーと抜群の親和性

 学園ものなどを経た玉森さんは、次第にミステリー作品に多く出演ようになる。15年のドラマ「青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~」(読売テレビ・日本テレビ系)で、金欠の貧乏大学生だが、優れた頭脳と正義感でトラブルを解決していく主人公・浅木晴也を演じた。

 玉森さんの俳優としての評価がぐっと高まったきっかけは、17年に放送された、湊かなえさんのミステリー小説が原作の連続ドラマ「リバース」(TBS系)だ。同作で玉森さんは、藤原竜也さん演じる主人公の大学時代の友人で、教師の浅見康介役として出演。これまでのイメージを一転させ、クールながらも優しく、時に厳しく教え子たちに接する“大人”の魅力や、シリアスな独白シーンや人知れず苦悩する姿などを見せた。

 その後、同年放送の連続ドラマ「重要参考人探偵」(テレビ朝日系)で、なぜかいつも死体の第一発見者になり、犯人に疑われてしまう不幸体質の主人公・弥木圭(まねき・けい)を好演。ミステリー作品への出演が続いた。

 ◇「引き込む力」を監督絶賛

 そんな玉森さんの約4年ぶりの主演映画となる「パラレルワールド・ラブストーリー」は、映画化不可能ともいわれた東野さんの同名小説を実写化。玉森さんは、恋人の麻由子(吉岡里帆さん)と幸せな同棲(どうせい)生活を送っていたはずが、目を覚ますと麻由子が親友の智彦(染谷将太さん)の恋人になっているもう一つの世界に迷い込んでしまう主人公・崇史を演じる。

 本作の森監督は、玉森さんを映画向きの俳優だと感じたといい「嫉妬とか混乱とか悶々(もんもん)としたものを心のうちに隠していて、それでいながら作品の真ん中に立っていなければいけない役で、そういう玉森くんの資質はすごくフィットしたと思います」と語る。森監督は、玉森さんの持っていた「引き込む力」をコントロールできるように細かく指示を出したといい、玉森さんも「撮影がない日もずっと崇史を意識していました」と応えたという。「リバース」で藤原さんら実力派と共演して演技力を鍛え、毎話さまざまな事件に巻き込まれる形を取る連ドラのミステリー作品の主演を務めていく中で、“座長”としての存在感を示してきた玉森さんは、森監督の言う「引き込む力」を醸成してきたといえるだろう。

 森監督は「意識的に引き込む力を使えって言い続けていたんだけど、(玉森さんは)最終的には自覚を持ってコントロールできるようになっていたと思いますよ。現場の後半戦はほとんど本人に任せていました。その面は相当(映画に)映っていて、作品のテンションを支えている部分になっています。撮影終盤は僕が彼の新たな側面を引き出していると思っていたら、いつの間にか僕が彼に引き込まれていて……っていうくらい、この作品に彼が注いでくれたものには高く評価しています」と、玉森さんを絶賛している。

 俳優として積み上げた10年のキャリアの中で、演技力ととともに「引き込む力」を手にした玉森さん。果たして、作品の“ワールド”に引き込まれるのか、スクリーンで確認したい。

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