韓国の女性アイドルグループ「KARA」の元メンバーで、女優で歌手の知英さんが、映画「大綱引の恋」(佐々部清監督、2021年5月公開)でヒロインを演じることが6月1日、明らかになった。主演は俳優の三浦貴大さんが務める。映画は、鹿児島県薩摩川内市に420年続く勇壮な「川内大綱引(せんだいおおづなひき)」に青春を懸けるとび職の跡取りと、甑島(こしきしま)の診療所に勤務する韓国人女性研修医との切ない恋を軸に、2人を取り巻く家族模様を描く。三浦さんはとびの3代目の有馬武志、知英さんは研修医のヨ・ジヒョンを演じる。
ウナギノボリ
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物語は、とび職「有馬組」の3代目で、仕事柄女性と巡り合う機会が少ない上に奥手の武志は、ある日、川内駅ですれ違いざまに倒れた老人の救命措置をすることに。そこへ、甑島の診療所に勤務する研修医のジヒョンが通りかかり、連携プレーで老人の命を救う。
お互いに名前を名乗ることもなく別れた2人だが、後日、韓国からの訪問団の通訳のボランティアで、偶然再会。大学で学んだ韓国語を得意とする武志はジヒョンと心を通わせる。そんな中、年に一度、秋分の日の前夜に催される「大綱引」の直前に、武志はジヒョンから「あと2週間で研修期間が終わり、帰国して韓国の病院で勤務することになっているの」と告げられる……というストーリー。
同作は川内市と鹿児島市で撮影され、鹿児島では2020年11月に先行公開される予定。
佐々部監督の作品の中で生きられることが、今から楽しみでなりません。家族、そして国を超えた文化、愛情を今持てる力で、丁寧に演じていければと思っています。
佐々部監督の「チルソクの夏」という作品がすごく好きです。日韓交流の淡い恋模様など、繊細にノスタルジックに描かれていたのが忘れられません。本作は、いわば、現代版「チルソクの夏」に思えました。綱引きという韓国と日本の間で古くから伝えられていた文化で交流が行われたこともうれしく思います。佐々部監督の世界観の中で、思いっきり演じてみたいとワクワクドキドキしています。共演の三浦貴大さんとは初めてご一緒させていただきますが、海を越えた2人の恋を精いっぱい演じます!
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