錦織圭選手:20代最後のウィンブルドン 「アグレッシブにプレーするのがカギ」

錦織圭選手 (C)Getty Images
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錦織圭選手 (C)Getty Images

 プロテニスのグランドスラム(4大大会)のシーズン第3戦「ウィンブルドンテニス」の大会第2日となる7月2日、第8シードとして男子シングルス1回戦に臨む錦織圭選手が登場する。チアゴ・モンテーロ選手(ブラジル)と対戦する錦織選手が意気込みを語った。

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 ――20代最後のウィンブルドンということに関して、どのような思いがありますか。

 例年通り1試合ずつ戦うだけなので、20代最後だからということは特にないです。去年ベスト8で、特に芝での感触がよかったので、それをしっかり思い出してというか、自信を持って臨めればチャンスはあるかなと思います。

 ――ウィンブルドンの芝の違いはありますか?

 他の会場はちょっとムラがあったりするんですが、ここは整っているというか、きれいですね。(直前まで開催していた)ハレ・オープン(ドイツ)の会場は特にブロックを埋めているので、すきまがあったりするんですが、ここはもちろんそれはないですし、すごいフワフワだなと今日打っていて感じました。そのフワフワ感がある分、ちょっと(球足が)遅いので、ラリーはより続くかなと思います。アオランギ(練習場)も若干速いので、ちょっと違いがありますね。やりやすいか、やりやすくないかは分からないですが、とにかく今のところはきれいなので、バウンドもしっかりであまりイレギュラーがなく、そこらへんはやりやすいのかなと思います。

 ――ローランギャロス(全仏オープン)では、ハンドストロークがいい感覚で打てていたようですが、その感覚を芝のウィンブルドンにも持ち込めそうですか?

 そうですね、今のところ、ストロークはすごく調子がいいです。練習もそうですし、先日のエキシビションでも、ストロークの感覚がすごくよかった。焦りすぎず、それでも攻撃的にプレーしなくてはいけないので、そこのメリハリもしっかりできていたと思いますし、ボールがしっかり飛んでくれたと思うので、調子はいいかなと思います。

 ――今までハレでケガをすることが多かったということを踏まえると、エキシビションと練習で芝に挑戦するというのは、自分の中でやりやすいというか、いいところもあるんじゃないかなと思うのですが、いかがですか?

 ハレに出ないと決めた時はすごく不安がありました。痛くても出た方がいいかなという気持ちの方が強かったので、結構チームと相談したり、選択に時間はかかりましたけど、いざ、出場なしで来てもそんなにプレーは悪くないです。休めた分、今回はちょっと痛みがあったので、無理はできないというのが前提ではありましたけど、意外と出場がなくても、大丈夫そうだなというのはありました。欧州でのモンテカルロからの疲れがかなりたまっていたと思うので、この2週間でリフレッシュできて、準備としては問題なく、意外とできているなというのが印象です。

 ――今回、日本の男子が5人が本戦に入っていて、中でも2人が予選から上がってきました。それぞれ苦しみながらだと思うんですが、その感想というか、どういうふうに思いますか?

 そうですね。ヨウスケ(綿貫陽介選手)が上がってきてくれたら対戦できていたので、それはそれで楽しみだったのもありましたけれど……。まあ、うれしいですね。祐一さん(杉田祐一選手)がまたこの場に戻って来られたのは、すごく彼にとって大きな勝利だったと思います。力はある選手ですし、(世界ランク)50番台にいてもおかしくない選手なので、これからまた頑張ってほしいなという気持ちはすごくあるので、率直にうれしいですね。

 他だと、ウッチー(内山靖崇選手)が一番うれしいかもしれないですね。初めての本戦というのはすごく大きな経験になりますし、自信にもなるだろうし。でも意外と予選に十何回も出ていたのは、ちょっとびっくりしました。彼も力のある選手ですし、100位を確実に切れる選手なので。

 ――昨年、ウィンブルドンで初めてベスト8に入ったことによって、芝への今まで持っていた苦手意識みたいなのは、だいぶ取り除かれた感じですか。

 嫌いっていうイメージはもうまったくなくなりましたね。動けないというか、動きづらさがやっぱりあるので、その若干のやりにくさは他のコートよりはありますけれど。ボールが伸びてくれたり、ウィナーが取りやすかったり、力だけじゃなく頭の勝負もあったりするので、駆け引きというか、そういうところも、芝は面白いかなと思います。

 ――全仏オープンから3週間という短い期間しかなかったですが、芝においてはどんなショットやフットワークがカギになるか、改めて教えてください。

 やっぱり、速い展開が求められるというか、アグレッシブにプレーするのがカギだと思っています。その中でもラリーは続きやすくなっているので、守りと攻めというのをうまく切り替えてプレーできたらいいかなと思います。

 ――(男子シングルス1回戦で対戦する)チアゴ・モンテーロ選手とは2年前のローマで一度対戦して、その時は錦織選手が勝っていますが、どんな展開を考えていますか?

 まだ、芝生での展開を見ていないので、ちょっと想像ができないですけれど、彼のスタイル的にはクレーコートなので、ストロークがしっかりしていて、スイングスピードが速い選手ですし、いい球を打ってくるかなと思っています。その中で、自分のいいテニス、攻撃的なテニスができたらいいなと思います。ちょっと展開は速めにやりたいかなと思います。

 *……WOWOWでは大会の模様を14日まで連日生中継する(7日は除く)。男子シングルス1回戦「錦織圭vsチアゴ・モンテーロ」は、2日午後6時55分からWOWOWライブで生中継。

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