村上佳菜子:本格女優デビューで女優業に意欲「もっと追及したい」 朝ドラ目指せる?

愛知県常滑市で行われた愛知発地域ドラマ「『黄色い煉瓦』~フランク・ロイド・ライトを騙した男~」の会見に出席した村上佳菜子さん
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愛知県常滑市で行われた愛知発地域ドラマ「『黄色い煉瓦』~フランク・ロイド・ライトを騙した男~」の会見に出席した村上佳菜子さん

 フィギュアスケーターの村上佳菜子さんが8月19日、愛知県常滑市で開かれた、11月にNHK・BSプレミアムで放送される愛知発地域ドラマ「『黄色い煉瓦(れんが)』~フランク・ロイド・ライトを騙(だま)した男~」の会見に出席した。撮影は終盤に差し掛かっており、この作品で本格的に女優デビューを飾る村上さんは「今までは氷の上で表現していたが、氷のないところで声を発しながら表現するのはすごく面白いなと思った。女優というのはおこがましいけど、(ドラマは)細かい表情も求められる。フィギュアスケートはとにかく大きくオーバーにやることが大事なので全然違う。普段にもあるような表情、仕草をもっと追及していきたい」と女優業への意欲を見せた。

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 番組は大正時代のパートと現代のパートで構成される。安田顕さんが演じる実在した愛知・常滑の職人、久田吉之助が主人公。世界的建築家フランク・ロイド・ライトが旧帝国ホテルの設計にあたり、わざわざ会いに出向いたという人物。大正時代のパートはすべて常滑市内で撮影され、現代パートは常滑をはじめ名古屋、岐阜などで撮影している。

 村上さんが演じるのは、現代で久田吉之助を取材するフリーライター・佳野久美。この役を演じて新たな発見があったといい、「これまでインタビューされる側だったが、今回は、する側になった。こういう気持ちで皆さん聞いてくれていたんだと、いままでの感謝の気持ちもこの役で感じることができました」とコメント。「(佳野は)どんなに強く言われてもめげずに最後まで自分の意思を貫く、自分が選手だった時もどんなに壁にぶち当たっても乗り越えてきた」と自身と役との共通点も笑顔で語った。

 また村上さんの演技について会見に出席した演出の勅使河原亜紀夫さんは「結構うまいんですよね。演出する前に自然な表情ができていました。冗談で『朝ドラを目指せるんじゃない?』と言ったら、マネジャーさんが飛んできて『よろしくお願いします!』と言われました」と女優デビューとは思えぬ堂々とした演技を絶賛した。

 会見は、体験型ミュージアム「INAXライブミュージアム」で行われ、久田吉之助を演じる主演の安田さん、久田と対立する帝国ホテルの社員・牧口銀司郎を演じる佐野岳さん、有田焼の職人を演じた、愛知県出身の平田満さん、フランク・ロイド・ライトを演じたダニエル・カールさん、制作統括の三鬼一希さんも出席した。

 今からおよそ100年前、旧帝国ホテルの設計にあたり、フランク・ロイド・ライトは、外壁を「黄色い煉瓦」で飾ることを求めた。当時、日本で黄色い煉瓦を焼くことができた職人は愛知・常滑の久田吉之助(安田さん)しかおらず、ホテル側は協力を求めた。しかし、ライトが訪れた時、久田の右腕は病気で失われていた。黄色い煉瓦の製造に関わった職人たちの実話に基づき、一人の女性ライター・佳野(村上さん)が、久田は本当に天才職人なのか、それとも詐欺師なのか真実を探るドキュメンタリックなストーリー。BSプレミアムで11月27日午後10時から放送。

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