安田顕:粘土食べ熱演「まろやかな味だった」 実在した愛知・常滑の煉瓦職人演じる

愛知県常滑市で行われた愛知発地域ドラマ「『黄色い煉瓦』~フランク・ロイド・ライトを騙した男~」の会見に出席した安田顕さん
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愛知県常滑市で行われた愛知発地域ドラマ「『黄色い煉瓦』~フランク・ロイド・ライトを騙した男~」の会見に出席した安田顕さん

 俳優の安田顕さんが8月19日、愛知県常滑市で開かれた、11月にNHK・BSプレミアムで放送される愛知発地域ドラマ「『黄色い煉瓦(れんが)』~フランク・ロイド・ライトを騙(だま)した男~」の会見に出席した。撮影は終盤に差し掛かっており、安田さんは主人公の煉瓦職人・久田吉之助を演じている。これまでの撮影で印象に残っていることを聞かれると「台本に土を食べると書いてあり、直前まで代替品を食べると思っていたら、本物だった。実際食べると意外とまろやかですね。皆さんもぜひお試しください」と冗談交じりに笑顔を見せた。

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 安田さんが演じる久田吉之助は、世界的建築家フランク・ロイド・ライトが旧帝国ホテルの設計にあたり、わざわざ会いに出向いたという実在した愛知・常滑の職人。大正時代のはじめ、日本で「黄色い煉瓦」を焼くことができた唯一の職人と言われている。

 安田さんは久田吉之助に共感するところを聞かれると「見習いたいのは、逆境に勝てないまでも立ち向かっていく姿勢。自分の中でも取り入れていきたい」と実在の人物を真摯(しんし)に演じたいと語った。

 会見は体験型ミュージアム「INAXライブミュージアム」で行われ、この作品で本格女優デビューを飾るフィギュアスケーターの村上佳菜子さん、久田と対立する帝国ホテルの社員・牧口銀司郎を演じる佐野岳さん、有田焼の職人役の愛知県出身の平田満さん、フランク・ロイド・ライト役のダニエル・カールさん、演出の勅使河原亜紀夫さん、制作統括の三鬼一希さんも出席した。

 番組は大正時代のパートと現代のパートで構成される。大正時代のパートはすべて常滑市内で撮影され、現代パートは常滑をはじめ名古屋、岐阜などで撮影している。

 今からおよそ100年前、旧帝国ホテルの設計にあたり、フランク・ロイド・ライトは、外壁を「黄色い煉瓦」で飾ることを求めた。当時、日本で黄色い煉瓦を焼くことができた職人は愛知・常滑の久田吉之助(安田さん)しかおらず、ホテル側は協力を依頼。しかし、ライトが訪れた時、久田の右腕は病気で失われていた。黄色い煉瓦の製造に関わった職人たちの実話に基づき、一人の女性ライター・佳野(村上さん)が、久田は本当に天才職人なのか、それとも詐欺師なのか真実を探るドキュメンタリックなストーリー。BSプレミアムで11月27日午後10時から放送。

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