水曜日のダウンタウン
電気イスゲームトーナメント 1回戦第2試合 ほか
11月20日(水)放送分
2018年4月期に放送され話題となった俳優の田中圭さん主演の連続ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)の劇場版「劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」(瑠東東一郎監督)が公開中だ。連続ドラマに引き続き、主人公・春田創一(田中さん)の幼なじみ、荒井ちずを演じる女優の内田理央さん。内田さんは、ドラマ放送時から瑠東監督に「だーりお(内田さん)、そのままでやってくれたらいいから」と言われていたといい、「結構、素の状態でできるのがちず」と話す。「おっさんずラブ」に出合ってからの変化や思いを聞いた。
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「おっさんずラブ」は、女好きだけどモテない独身男子・春田が、ルームシェアをすることになったイケメン後輩男子・牧凌太(林遣都さん)と、乙女心を持つ有能な部長・黒澤武蔵(吉田鋼太郎さん)という2人の男性に愛の告白をされ、未曽有のモテ期に突入する……というラブストーリー。2016年12月に単発ドラマも放送された。
劇場版は、「前代未聞の五角関係“おっさんのラブ・バトルロワイアル”」が開幕し、熱い恋の火花を散らす。新キャストとして、沢村一樹さんが天空不動産で新たに発足したプロジェクトチームのリーダーで春田たちの前に立ちふさがる強敵・狸穴迅、志尊淳さんが春田が所属する天空不動産東京第2営業所に配属されたキラキラネームの陽気な新入社員、山田正義(ジャスティス)を演じる。
内田さん演じるちずは、ドラマ版では幼なじみの春田に思いを寄せていたが、その恋はかなわなかった。それでも、春田と牧の関係を応援しようとする姿や、さばさばとした性格、「好きになるのに男も女も関係ない」といった発言が視聴者の反響を呼んだ。
内田さんは、「ちずとは結構似ている部分が多い」といい、「女子の集団みたいなものがとにかく苦手で、性格がどちらかというと男っぽいので、男子と一緒のほうがラクなんです。女子も好きなんですけど、適当に扱われる方がラクなタイプ」と話す。ちずも「素の状態」で演じられたという。ただ、春田と牧の恋が描かれる本作においては「ライバル的な、嫌われてもおかしくないような役だなと思った。絶対そっちにはいきたくないなと思って、ちずは応援されるような、魅力的な女の子であってほしいというのは心がけました」と振り返る。
内田さんは、ちずの魅力を「男と女とか年齢とか、そういうことに偏見がなくて、まず受け入れて、背中を押してあげる。それがちずのとてもすてきな部分」と語る。「部長(黒澤)が春田のことを好きと聞いた時も、『え、いいじゃん』と言えることってすごく強い。それはある意味現代的で、時代に合っているし、これからこういう子が増えればいいなと思います。『おっさんずラブ』という作品自体が、男女とか年齢とか関係なく愛を伝えるドラマだったので、ちずはその象徴なのかな」と話す。
ドラマ版でのちずは、春田への思いはかなわなかったが、その後は春田と牧の恋を応援し、劇場版では牧からの相談も受ける姿が描かれている。内田さん自身、「好きだった人の恋愛を応援できるか?」と聞かれると、「多分普通にできちゃうと思います。『えっ』ってみんなにも言われるんですけど、結構余裕でできちゃう」と笑顔で話す。続けて「好きなら仕方ないかって思っちゃいます。だったら応援するし、幸せになってほしいなって思うかも」と語る。
劇場版では、ちずに「君のヒロインじゃない、人生をゆく。」というキャッチコピーが付いている。内田さんは、そのキャッチコピーを「大好き」という。ちずは、ドラマ版で春田に「選ばれない」という経験をしているが、内田さんは「例えばオーディションで落ちちゃったというのも選ばれなかったということ。『選ばれない』というのは、仕事でもプライベートでもよくあることだけど、それはただ、その人やモノと縁がなかっただけ。どこかで選ばれること、どこかに自分にしかないことって絶対にある」と力を込める。
続けて、「選ばれなかったことに時間を費やすのがもったいない。だったら選ばれたことに全力を注いで、期待してくれた人に恩返しをしたいと思います」と思いを語る。
ポジティブで力強い印象の内田さんだが、以前は周囲の目や評価を「スーパー気にしていました」と明かす。「学生時代もとにかく嫌われたくなくて。だから、引っ込み思案で、嫌われたくないから、ずっと一歩後ろにいて、みんなの輪に入れないことも多かった」という。
それが「おっさんずラブ」に出合い、「一歩を踏み出す勇気があれば、すごく世界って楽しいんだなと思った」と変化した。「今まではお芝居も『頑張ろう』『期待に応えよう』と思って楽しめなかったんですけど、『おっさんずラブ』に出合ってからは、こんなに楽しくみんなはお芝居しているんだというのを見せられて、そこから感覚も変わったような気がします」と語る。作品のキャストやスタッフが「お芝居でも、プライベートでもいろいろな生き方を教えてくれた。すごく楽しい出会いがありました」と話す。
「期待に応えようという気持ちも大事だし、人に好かれよう、必要とされたいという気持ちも大事なんですけど、やっぱり一番は自分のやりたいこと、楽しいと思うことをやること。そうすれば、魅力が何倍にもなるんじゃないかな」と内田さん。
劇場版では、ちずの場面の撮影期間は少なかったそうで、「すごく短かったんですけど、スタッフの皆さんがちずを短い時間でどうにか可愛く撮ってくれようとして(笑い)。気を使ってくれて、愛だなと思いました。ひいきされました。愛のある現場でした」と笑顔を見せた。劇場版でも、春田に容赦なく突っ込むちずのパワフルさ、屈託のない笑顔は健在だ。劇場でぜひ、その魅力を感じてほしい。
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2024年11月21日 23:00時点
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