林遣都:朝ドラ「スカーレット」で15歳の学生服姿 戸田恵梨香、大島優子と「『大丈夫』と自分たちに言い聞かせた」

NHKの連続テレビ小説「スカーレット」で喜美子の幼なじみの大野信作を演じる林遣都さん (C)NHK
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NHKの連続テレビ小説「スカーレット」で喜美子の幼なじみの大野信作を演じる林遣都さん (C)NHK

 女優の戸田恵梨香さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」にヒロイン・喜美子(戸田さん)の幼なじみの大野信作役で出演している林遣都さん。10月10日放送の第10回の終盤、子役の中村謙心さんの後を受け、中学卒業を控える15歳の信作として初登場し、学生服姿を披露した。「戸田さんと大島(優子)さんが同い年で、僕が2歳年下なんですが、『3人そろえば大丈夫でしょう』と自分たちに言い聞かせました。そこで幼なじみの絆を深められた気がします」と明かす林さんに話を聞いた。

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 ◇今回の作品に携われるのはタヌキにお願いしてきたおかげ

 「スカーレット」は、101作目の朝ドラで、焼き物の里・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる“究極の働き女子”川原喜美子の波瀾(はらん)万丈な人生を描く。林さん演じる信作は、喜美子の同級生で、信楽にある大野雑貨店の一人息子。幼い頃から器量がよく、同級生の照子(大島さん、子供時代は横溝菜帆さん)はさかんにアピールしてくるが、ピンときていなかった。また、喜美子とは正反対の、気が弱く引っ込み思案な性格で、喜美子が大阪から戻ってくると、思わぬ変化を遂げており、驚かせる……という役どころだ。

 林さんは2016~17年に放送された「べっぴんさん」以来の朝ドラ。「『べっぴんさん』を経験して、朝ドラやNHK大阪の現場の空気感がすごく好きになり、また戻ってきたいなと思っていました。なかなか、こんなに長期にわたって人の人生を生きられるチャンスはないですし、それが朝ドラの醍醐味(だいごみ)だと思うので、今回はすごくうれしいです」と喜ぶ。

 滋賀県出身の林さんだが、滋賀が舞台のドラマに出演するのは初めて。「僕の地元と信楽は離れていて、行ったことがない場所ですが、信楽焼は常に身近にありました。祖父の家の玄関には大きめのタヌキの置物があって、実家の玄関にも小さめのタヌキがあります。母は、僕が東京に行くたびにそのタヌキに安全祈願をしたり仕事の幸運を祈ったりしていたらしく、今回の作品に携われるのはタヌキにお願いしてきたおかげだと喜んでいます」と話す。

 ◇信作は「内に秘めるものがある若者」 チーフ演出にした“あるお願い”とは…

 信作については「幼少期から喜美子と照子が身近にいますが、その二人しかいなくて、二人とも女性。お姉ちゃん二人の下にいる弟みたいな環境で育ちます。そんな幼少期のせいか、なかなか前に出るタイプではありませんし、学生時代もちょっと人とは違う雰囲気なんです。友達もいないですし、内に秘めるものがある若者なのかなと思っています」と分析。

 戸田さん、大島さんと一緒に中学生からの登場となり、「3人でチーフ演出の方に『エキストラさんをリアルな中学生年齢に近づけないでください、できることなら僕たちより若干上げてください』と冗談半分にお願いしたりしました」と笑顔で話す林さん。「まだ微妙な気持ちの学生時代、将来も何も定まっていない学生役なので、演じるにあたって難しいところが出てくるのはこれからだと感じています」と現在の手応えを明かす。

 最後に「せっかく滋賀で生まれましたし、僕も信作に共感する部分があるので、自分が滋賀で生きてきたことや、家族関係、学生時代どのような過ごし方をして、どんな気持ちを抱いていたかを思い出しながら役に重ねていけたらなと思っています」と、今後に向け意気込むと、「祖父母が大好きだったところも信作と似ているので、信作のおばあちゃんの出演はないんですけれど、そういう背景を少しでも感じてもらえたらうれしいです。『スカーレット』は本当に毎朝元気にしてくれる、愛にあふれた作品だと思うので、温かく見続けてください。よろしくお願いします」と視聴者にメッセージを送っていた。

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