なつぞら:スピンオフ出演の川床明日香 菊介さんの娘役 現場では「ずっと笑っていました」

NHKの連続テレビ小説「なつぞら」のスピンオフドラマに出演する川床明日香さん (C)NHK
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NHKの連続テレビ小説「なつぞら」のスピンオフドラマに出演する川床明日香さん (C)NHK

 9月28日が最終回だったNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」のスピンオフドラマがBSプレミアムで11月2日午後7時から放送される。新キャストの一人としてスピンオフの一編「十勝男児、 愛を叫ぶ!」に出演しているのが、期待の若手女優・川床明日香さんだ。音尾琢真さん扮(ふん)する戸村菊介の一人娘・公英(きみえ)役。「『なつぞら』には個性的なキャラクターが多いので、ずっと笑っていました。本当に面白くて、こんなに笑う現場は初めてかもしれないと思うくらい楽しかったです」と撮影当時を振り返る。思い出を語ってもらった。

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 ◇“よっちゃん”富田望生に誘われ食堂で海鮮丼 さらにケーキも?

 川床さんは2002年7月10日生まれ、福岡県出身の17歳。2014年にファッション雑誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)のモデルオーディションでグランプリに輝くと、2019年3月まで約4年半、“ニコモ”として活躍した。昨年、積水ハウスの企業CMに出演し、視聴者から「可愛い!」との声が多数上がるなど、美少女ぶりが話題となった。今年のゴールデンウイーク公開の映画「ピア~まちをつなぐもの~」(綾部真弥監督)でスクリーンデビューした。

 以前のインタビューで、「小さい頃から朝ドラが好きでずっと見ているので、いつかは朝ドラにも出てみたいです」と目を輝かせていた川床さん。「なつぞら」では本編終了後、スピンオフからの参加となった。

 「緊張はありました。周りの皆さんが1年間、役を作り上げた状態で、その中に途中から入らせていただいたので、自分がクランクインの日にどれだけ役を作り上げていくことができるのかということをすごく考えて臨みました」

 川床さんの緊張をほどいたのが、「なつぞら」の頼もしくて温かいキャスト陣。特に撮影初日、“よっちゃん”こと居村良子役の富田望生さんに食事に誘われ、NHKの食堂で海鮮丼を食べたこともいい思い出だ。川床さんは「その後もケーキを買っていただいて食べました。それですごく緊張がほぐれたというか、ほっとしましたね」と笑顔を見せる。

 “お父さん”役の音尾さんにも「たくさん話し掛けてくださいました」と感謝する川床さん。「音尾さんの娘さんの写真をたくさん見せていただいたのですが、すごく可愛かったです」と声を弾ませると、「音尾さんと戸次さん(山田正治役の戸次重幸さん)ともごはんをご一緒させていただきました。その時もNHKの食堂だったのですが、しめじごはんを食べました」。

 ◇菊介さんの娘・公英の印象は… “お父さん”音尾琢真の歌には「ジーンときた」

 公英は帯広の普通学校に通い、父・菊介の影響もあり、フォークソングに最近はまっている。そんな中、両親の気まずい雰囲気を察し、夫婦円満のためにひと肌脱ぐ……というキャラクター。

 公英を演じるにあたり一番大事にしたのは「優しさ」だ。川床さんは「どのように役を作っていこうかというのは悩んだところで、監督にもたくさん相談させていただきました。でも公英ちゃんは、お父さんとお母さんをつなげる役目を担っているというか、その部分をすごく理解していて、お父さんとお母さんがけんかをしているとき、自分が何とかしなくてはいけないという優しさみたいなものを、ずっと心の中にとどめながら演じました」と振り返る。

 優しくて、しっかりものの公英は気の強さを持ち合わせていて、「役を演じている時に、お父さんに対して『もうしっかりしてよ』と思っていました(笑い)。でも最後に音尾さんが歌うシーンがあるのですが、リハーサルの時からジーンときたというか、ほろりとくるものがありました」としみじみと話す。

 最後に、「朝ドラに出るということは目標だったので、スピンオフという形で『なつぞら』の世界に入ることができて、幸せでした」と改めて感謝し、「これからは朝ドラの本編に出られるように頑張っていきたいと思います」と意欲を見せていた。

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