常盤貴子:デビュー当時の願いかなう 大林宣彦監督の常連に

映画「花筐」の舞台あいさつに登場した常盤貴子さん
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映画「花筐」の舞台あいさつに登場した常盤貴子さん

 女優の常盤貴子さんが11月4日、東京・六本木で開催中の「第32回東京国際映画祭」内で行われた映画「花筐/HANAGATAMI」(2017年公開、大林宣彦監督)の上映後の舞台あいさつに登場した。映画「野のなななのか」(2014年)で大林監督作品に初出演し、近年の大林監督作品で常連となった常盤さんは、デビュー当時から、大林監督の作品への出演を熱望していたといい、大林監督との出会いを振り返った。

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 もともと大林監督のファンだったという常盤さんは、「『天地人』(2009年)という大河ドラマをやっていて、(新潟県)長岡・与板出身のお船という役でした。その関係で、私が長岡の花火大会に行かせていただき、ちょうどそのとき、大林監督も『この空の花 長岡花火物語』(2012年公開)の撮影で、長岡の花火大会にいらしていて、初めて、生の大林宣彦監督を見つけて。20年以上、同じ業界にいながらもお会いすることができなくて、この感動を伝えようと思い、『ファンです』と声をかけたら、『知っていたよ』とおっしゃってくれました」と振り返った。

 続けて「私がデビューしたてのころ、『キネ旬(キネマ旬報)』という映画雑誌のインタビューで、今後出演してみたい監督を聞かれ、おそれ多くも大林監督と黒澤明監督の名前を挙げさせてもらって。(大林監督が)その記事を読んでくださって、『いつかやろうね』と言ってくださって。私は『約束ですよ』と言ったら、次の夏に(『野のなななのか』の撮影に)呼んでくださり、そこからでした」と明かした。この日、登壇予定だった大林監督は、体調不良のため欠席した。

 映画は、大林監督のデビュー作「HOUSE/ハウス」(1977年)以前に書き上げられていた幻の脚本の映画化で、檀一雄さんの純文学「花筐」を原作に、戦争の時代に生きる若者たちを主軸にした青春群像劇。

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