森七菜:「少年寅次郎」初代マドンナ役で存在感 イマドキ可憐な18歳 魅力は「役を引き寄せる力」

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NHKの連続ドラマ「少年寅次郎」で寅次郎の初恋相手・さとこを演じた森七菜さん (C)NHK

 井上真央さんが主演する話題の連続ドラマ「少年寅次郎」(NHK総合、土曜午後9時)。中学生になった寅次郎の初恋が描かれた第3話(11月2日放送)で、“初代マドンナ”ことさとこを演じたのが、期待の若手女優・森七菜さんだ。今年1月期に放送された連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)で注目され、新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」では、ヒロイン陽菜の声優を務めた森さんは、伸び盛りの18歳。劇中でも、さとこの持つ“可憐さ”、さらに寅次郎の恋心に気づかず、とても優しくしてしまう“残酷さ”を体現し、存在感を放った。先日、月刊情報誌「日経トレンディ」(日経BP社)が選ぶ「2020年 来年の顔」に選出されたばかりの森さんの女優としての魅力とは……。

 ◇ドラマは「男はつらいよ」エピソードゼロ “初代マドンナ”さとことは… 

 「少年寅次郎」は、国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎(寅さん)の少年時代を山田洋次監督が描いた小説「悪童(ワルガキ) 小説寅次郎の告白」(講談社)のドラマ化。寅次郎出生の秘密から、戦争をはさんだ悪ガキ時代、そして最愛の妹さくらに見送られて葛飾柴又の駅から旅立つ14歳までの物語で、「男はつらいよ」の“エピソードゼロ”と呼べる内容だ。

 森さんが演じたさとこは、東京・柴又「くるまや」の裏にある朝日印刷の工員。山形出身のとても素朴で素直、でもはつらつとした愛くるしさに、寅次郎はメロメロとなる。寅次郎に弟のように親しく接するさとこは、そんな寅の気持ちにはもちろん気づいていない……という役どころだった。

 第3話では、お互い好きな食べ物が「がんもどき」だったことから、寅次郎は一人勝手に盛り上がるも、さとこには他に好きな人がいて、あえなく撃沈。そんなさとこも、思いを寄せるうなぎ屋の色男・千吉にあっさりとフラれてしまう(そもそもはなから相手にされていなかった)。そしてさとこは寅次郎に、「私、寅ちゃんみたいな人を好きになれば良かった」と言い残し、田舎に帰ってしまう……という展開だった。

 ◇さとこの山形弁も自分のものに 芯の強さは同年代・清原果耶に通じる?

 制作統括の小松昌代さん(NHKエンタープライズ)は、「3年A組」出演時の森さんについて、「あれだけの生徒の中にいても全く埋もれない強さ。決して前に出てくるわけではないんですけど、持って生まれた芯の強さのようなものがあって、この子はすごいなって思いました」と振り返る。

 容姿に関して、小松さんは森さんを「イマドキ可憐」と表現。また、さとこの寅次郎に対する無意識ゆえの残酷さや魔性っぷりは森さんに「ピッタリだった」といい、さらには、さとこの使う山形弁を、普段からしゃべっている言葉のように自分のものに引き寄せてしまう感じから、「この先、彼女はすごいことになるんじゃないか」と、とても驚いたという。

 小松さんは森さんと同年代で抜群の演技力を誇る清原果耶さんを例に挙げ、「それこそ清原さんもすごいと思いますけど、森さんの芯の強さも負けてないと思います」と太鼓判を押す。「あと、恋敵(千吉の恋人)を見たときの目、そこのスイッチの入り方もすごかった。でもやっていることは非常に自然」と実際に演技を目の当たりにしたときの印象を語った。

 ◇演出が語る“女優・森七菜” 「ベテランのようにアイコンタクトだけで…」

 第3話の演出を手掛けた本木一博さんも、「まだ18歳だというのに、素晴らしい演技力でびっくりしました」と“女優・森七菜”に魅せられた一人だ。

 「ラグビー日本代表の『準備したプレー』のように、脚本をじっくり読み込んで自分で考え練習してきた成果なのでしょうか、せりふの出し方、動作、アドリブ的な表情、すべてが見事にハマっていく感じでした。ベテランの俳優さんのように、アイコンタクトするだけでこちらが何かを言う前に意図が伝わっている感覚があって、びっくりしました」と、やはり驚きを隠せない様子。

 そのため演出も「欲を出した」といい、「さとこの活発さが寅次郎を『恋の誤解』に導くように、グイグイ押せるところは押していくように、特に寅との距離感など話し合いながら撮影を進めていきました」と裏話を披露していた。

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