中川大志:「G線上のあなたと私」理人は「一番自分に似ている」 話題の「シャッタードン」に意外な裏話

ドラマ「G線上のあなたと私」に出演する俳優の中川大志さん(C)TBS
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ドラマ「G線上のあなたと私」に出演する俳優の中川大志さん(C)TBS

 女優の波瑠さん主演の連続ドラマ「G線上のあなたと私」(TBS系、火曜午後10時)に、少々不愛想だが憎めないイケメン大学生・理人役で出演する俳優の中川大志さん。第3話では、波瑠さん演じる也映子(やえこ)に対して、商店街のシャッターをバックに“壁ドン”する場面が登場し、SNSでは「シャッタードン」と大きな話題を集めた。若い理人の言動に「キュンキュンさせられまくっている」などの声もあがっているが、中川さんは「もしかしたら、今までやった中で一番(自分に)似ている役かもしれない」と話す。「シャッタードン」の裏側や、撮影を通して感じた思いを明かしてくれた。

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 ドラマは、「あなたのことはそれほど」などで知られる、いくえみ綾さんのマンガ「G線上のあなたと私」(集英社)が原作。波瑠さん扮(ふん)する寿退社間近に婚約を破棄され、仕事と恋人を失った小暮也映子が通い始める大人のバイオリン教室を舞台に恋と友情を描く物語。2017年4月期に同枠で放送された波瑠さん主演の「あなたのことはそれほど」のスタッフが再集結し制作されている。

 ◇「シャッタードン」 現場では事故音が!?

 10月29日放送の第3話では、理人が也映子に“シャッタードン”する場面があり、「破壊力半端ない」「ファン急増の反則シャッタードン」などと大反響。実は、台本には「壁ドン」としか書いておらず、中川さんは、撮影現場に行くまでどんな壁で「壁ドン」をするかわからなかったという。

 通常の「壁ドン」との違いについて、弾み具合を挙げた中川さん。「壁だと(壁ドンをしても)動かないけど、シャッターは押し込むとボヨンと弾むんです。理人が遠くから走ってきてそのままドーンって(壁ドンする)シーンだったので、現場では、事故みたいな音が、ガッシャーンって鳴っていた(笑い)」と振り返り、「シャッターにして正解だったんだな。こんなに反響をもらえるとは思っていなかった」と笑顔を見せる。

 11月5日放送の第4話では、突然、也映子の手をつなぐ場面が登場した。少女マンガやラブストーリーを「見るのが好き」という中川さんは、「台本を読んでいても『キャー』って感じですね(笑い)。今回、原作(マンガ)を読まずにやっているので、毎回声を出しながら普通に楽しんでいます」と語る。「台本からこんなにもプレッシャーがもらえるというのは、すごい幸せなことだなと思いながら、少しでも具現化できるように絶妙な空気感、ドキドキ感みたいなものはすごく大事にしています」と続ける。

 ◇理人は「ピュアに」

 視聴者が思わず自分と重ねてしまうような、リアリティーのある登場人物たちの些細な日常が描かれている今作。「やっていてすごく難しくて。恋愛だけじゃなくて、友情、家族、仕事。全部含めて、人間の感情って説明つかないことが多いんだな」としみじみと話す。

 理人を「結構(自分の気持ちに)無自覚なところもいっぱいある」と分析し、「やる僕としては、ピュアに表現しないと、そこが狙っている感じがでちゃうとダメだなと思った。理人があざとくなっちゃうと一気に冷めちゃうというか……」と“ピュアにやる”ということにこだわったと話す。演出を担当する金子文紀監督からは、「(気持ちを)言語化できない感じを、全部明確にしようとしなくていいのでは? 理人の若さもあるから、自分の中で答えを探している感じをそのままやったらいい」とアドバイスをもらい、腑(ふ)に落ちたという。

 ◇中川大志の恋愛観とは?

 そんな理人を「普段の立ち居振る舞いとか表面的な部分は別として、理人の感情の持ち方や動き方は、今までやった中で一番(自分に)似ているのかなという役かも知れない」と話した中川さん。12月3日放送の第8話では、占いを気にして行動する理人の様子も描かれたが、「僕も割と信じちゃうかもしれない。好きな人とか気になる人が夢に出てきて、その夢占いで調べたり(笑い)」と意外な一面を告白。

 「(理人のセリフの)『好きな人に簡単に好きって言えないって分かるでしょ』とか、好きな人の前で自然体でいられなくなっちゃうのもすごく分かるし、(好きな人のことを)ずっと考えちゃうみたいな……。でも僕は自分から(自分の気持ちを)言いたいタイプ」と恋愛観を明かす。

 12月10日放送の第9話では、理人と也映子は、ようやくお互いの気持ちを確かめ、ついに付き合うことになる。両想いであるうれしさを噛み締める也映子だが、8歳も年下の理人との交際に戸惑いを隠しきれず、空回り……とストーリーが展開。中川さんは、「バイオリンを練習するのも楽しかったですし、役とともにちょっとずつ成長していけたかな」と手応えを明かす。最後まで物語の行方に注目だ。

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