神木隆之介:浜辺美波&中村倫也と謎に挑むワトソン役 撮影前にメールで相談も… 「屍人荘の殺人」主要キャスト3人が明かす撮影秘話

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映画「屍人荘の殺人」に出演する(左から)浜辺美波さん、神木隆之介さん、中村倫也さん

 俳優の神木隆之介さんが主演し、浜辺美波さん、中村倫也さんが共演する映画「屍人荘(しじんそう)の殺人」(木村ひさし監督)が12月13日から公開される。映画は、神木さん演じる、ミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手“ワトソン”の葉村譲が、山奥で想像を絶する異常事態に巻き込まれる姿を描いたミステリーエンターテインメント。浜辺さんは葉村らを山奥に誘う謎の美人女子大生探偵・剣崎比留子、中村さんは葉村が所属するミステリー愛好会の会長・明智恭介を演じる。3人に、共演したそれぞれの印象や役作りのエピソードなどを聞いた。

 ◇“雲竜型”の演出足され「びっくりしていた」(浜辺さん)

 映画は、2018年の「このミステリーがすごい!」(このミス)で1位に選ばれた今村昌弘さんの同名デビュー小説が原作。神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲と明智恭介。ある日、2人の前に謎の美人女子大生探偵・剣崎比留子が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。3人は山奥にたたずむペンションへと向かい、そこで葉村らは想像を絶する異常事態に巻き込まれ……というストーリー。

 原作を読み、「シリアスでSFっぽい部分もありつつ現実味もある作品なので『どういうテンションで演じたらいいんだろう』と悩んでいました」と神木さん。ただ、その思いは台本を読んで一変。「コメディー感が若干、漂っていたんです(笑い)。現場に行ったらさらにコメディーになっていて、自分の中でのギャップを修正するのが大変でした」と振り返る。もともと原作が好きだったという浜辺さんは「すごくクセが強い変わった女の子なので、演じるのが楽しみでした」と喜び、中村さんも「キャラが強い人がたくさん出てくる中で、明智という役を2人と密な関係性の中で演じられることにワクワクしていました」と撮影前の興奮を語る。

 中村さんが言うように、今作はキャラの強い人物が続々登場する。中でも強烈なインパクトを放つのは、フリフリファッションでときには変顔や白目を披露する比留子と、低音ボイスで一気にまくしたてる自称探偵の明智だ。そんな強烈キャラの役作りを聞くと、「キャラクターに沿って、延長線上の振り切った演出をつけてもらったので、やりにくいということはなかったです」と浜辺さん。ただ、自身で一度比留子を作ったものの、さらに現場で演出が足されていったといい、「毎回想像を超える追加をされるのでびっくりしていました。相撲が好きなキャラとか、(土俵入りの)雲竜型とか」と笑う。

 一方、中村さんが演じる明智は一気呵成(いっきかせい)に早口でしゃべる姿が独特だ。「一直線に一つのものが好きな人って、好きなことになると、ついていけなくなるぐらいの頭の展開力があったり、それに伴って口が連動したりする傾向がある」と中村さんは演技の背景を明かし、「バーッとしゃべったときに葉村がどうついてくるかで、2人の関係性や歴史が見えると思いました。あと、今回はジェットコースターみたいに息をつかせずやらなきゃいけないと思ったので、“暴風”みたいにいけたらいいかな、と」と工夫を語る。

 ◇撮影3日前にメールで相談

 そんな2人の個性的なキャラクターに挟まれた葉村を演じる神木さんは、強烈な2人との温度差を示すため、「一般常識と言われるものを絶対に持つ、ということをすごく大事にしていました」と語る。神木さんといえば、これまでも「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ 」や「桐島、部活やめるってよ」などで個性的な周囲に比べるとおとなしい、どこか弱々しい役を演じてきたが、今作では「本当に『どういう性格なんだろう』というのが分からなくて」と悩んだ。特に、劇中で比留子が葉村を“ワトソン役”にしようと迫る理由が分からず、悩んだ神木さんは浜辺さんにメールで相談したという。

 「そうしたら『ちょっと考えさせてください』と言われて。で、『お人柄じゃないですかね』という答えが返ってきたので、じゃあ、お人よしのキャラにしよう、と。すごく詳しい答えが返ってきたんですが、要約すると『お人よし』(笑い)。だから明智を支えられるし、いろんな人をフォローできる……助手としてはかなりハイスペックな人間だと思ってもらえたらいいなと。すべてみーちゃん(浜辺さん)のおかげです」。相談は「撮影3日前ぐらいに」したといい、浜辺さんも「会ったことないときに(相談が)来ました」と思い出して笑う。

 ◇神木隆之介は「ワンダーボーイ」(中村さん)

 そんな仲の良さが漂う3人に、それぞれの印象を聞いてみた。神木さんとは今作が初共演となる浜辺さんは、神木さんについて「天才系の、自分にも他人にも厳しいような……芸歴が長いからこそこだわりが強い、クセが強い方なんじゃないかなと思っていたんですけど」と事前のイメージを明かし、「最初に会った時から、お兄ちゃんっぽくて。よく笑うし、全然厳しくないし、むしろ現場を盛り上げてくれて……すごく意外で、180度印象が変わりました。ほどよく面白いところがあって、とても自然体な方だなと思いました」と語る。

 一方、映画「3月のライオン」で神木さんと共演経験がある中村さんは、神木さんを「一言で言うなら“ワンダーボーイ”」と表現。「面白いです。深く見ていくと、本当にいいやつで。一見素朴で人当たりがよく、誰に対しても分け隔てなく接する面もあれば、たまにすごく頑固者でこだわりが強いんじゃないかな、という面が垣間見える。もっと知りたくなるし気になるけど、でも、知りすぎるのもはばかられる……という、神秘的な存在でいてほしい願望もあって。だからワンダーボーイです」と中村さん。浜辺さんも「分かる分かる」と笑いながら同意する。

 そんな声に苦笑しつつ、神木さんは中村さんについて「普段もお芝居のときも、困ったときには助けてくれる。人の心の小さな動きを察知する“察知力”がすごいんです。僕らがいつもと違う色の感情だったときに、すぐにフォローしてくれる。『3月のライオン』のときからすごく優しいお兄ちゃんだと思っていました」と語る。

 また、浜辺さんについては「しっかりしているけど年相応のツボだったり、テンションだったり。好きなものの話になると『にこー』じゃなくて『にぱー』と笑う感じだったり、すごく可愛らしい。でも、お芝居になると力強く、真っすぐ貫くような目で見る。すごくパワーを持っている方なんだなと思いました」と神木さん。ただ、最後に「すごく頑張り屋さんなんで、今後の体調面とかが心配」と気遣いも。続けて「もっと食べてほしいと思います(笑い)」と冗談めかしつつ語り、“お兄ちゃん”らしい一面を見せていた。

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