人気ライトノベル「魔術士オーフェン」の新作テレビアニメ「魔術士オーフェンはぐれ旅」が1月7日から、AT-X、TOKYO MX、WOWOW、BSフジで順次放送される。1998~2000年にテレビアニメ化された人気作。シリーズ誕生25周年記念企画の一環として、約20年ぶりに新作テレビアニメが制作される。オーフェン役の声優を続投する森久保祥太郎さん、大陸最強とうたわれる魔術士・チャイルドマン役の浪川大輔さんに、作品への思いを聞いた。これまで数々の作品で共演してきた“盟友”でもある二人に、お互いの役者としての印象についても語ってもらった。
ウナギノボリ
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森久保さん 原作はずっと続いていますし、ファンが根強くて、オーフェンの火は消えていない。アニメの前にドラマCDを録(と)ったのですが、それも好評でして、ファンの思いが続いていたから、アニメが復活できた。20代半ばで新人の頃、やっていた作品をこの年になってまたできるとは思っていませんでした。皆様に感謝しかありません。20年以上前に始まった作品ですが、古さを感じさせないし、この時代でも新鮮に感じる。改めて魅力を感じています。
浪川さん 今も色あせない魅力のある作品ですよね。王道の強さを感じます。チャイルドマンは中田譲治さんが演じられていたキャラクターで、プレッシャーもあります。もちろん、全く同じようにはできませんし。
浪川さん 一瞬、雰囲気を似せたいと思って、譲治さんを想像してやってみたのですが、2秒くらいで、できないな……となり、違うものとしてキャラクターを捉えることにしました。チャイルドマンは厳しいけど、優しさがにじみ出ている。それに、森久保さんの師匠に絶対になりたいという強い思いがありました(笑い)。
森久保さん 20年前にオーフェンを演じた時は、ニヒルな男で大人なイメージがありましたが、この年になってみると、彼自身も未熟なところもある中で、一つの目的に向かって戦う辛抱強い男にも見えます。未熟なところを隠しながら旅をしていたのかもしれません。
浪川さん 収録で森久保さんを見ていて、ギュッと胸を締め付けられるシーンもありました。森久保さんが命を削って演じている。叫んでいましたよね。森久保さんは(オーフェンの少年期の)キリランシェロも演じているのですが、すごいんです。絶好調でしたよ!
森久保さん これまでは、キリランシェロは別の方が演じられていたのですが、新作ではまさか自分が演じるとは……。まだ、いけるかな?
浪川さん いけますよ!
浪川さん 森久保さんを中心に真っすぐに一本になっている印象がありました。チームワークもすごく良かったです。
森久保さん キャスティングをうかがって、いいものを作ることができる!と感じていました。クリーオウ役の(大久保)瑠美ちゃんは、「オーフェン」がアニメに目覚めたきっかけで、大ファンなんです。実は「オーフェン」に一番詳しいのかもしれません。「ここはどうだっけ?」というところは、瑠美ちゃんが即答してくれる。オーフェンペディアとも呼ばれていて、すごく頼りになりました。原作のせりふを大事にしたり、スタッフの皆さんの作品愛もすごい。みんな、もっともっとやりたい!という愛をすごく感じていました。
浪川さん そういう話をあまりしたことがないんですけど……。森久保さんは唯一無二の方です。声もそうですが、森久保さんしかできないものがある。懐が深いんです。攻撃的な芝居のイメージがあるかもしれないけど、受けの芝居の森久保さんが好き。受けというのは、ドーンと構えて、受け入れてくれる芝居。もちろん、攻め攻めの森久保さんもすごくワクワクします。
森久保さん この人はずるい役者ですよ(笑い)。キャリアは、僕よりも長い。でも、そういうところを見せない。スタジオでも後輩が話しかけやすいんです。本番になると役者のスイッチが入る。ストイックで、実はしっかり用意しているけど、普段は見せない。うらやましいですよ。ずるい!
浪川さん うれしいです。そうなの?
森久保さん この感じですよ!
浪川さん 僕は不器用ですよ。森久保さんは器用じゃないですか。どんな役でも自分のものにするし、何でもできる。ミスターオーケーと呼んでいます。
森久保さん 求めていただけることがうれしい。経験がないこともやってみたいんです。何年たってもそれは変わりません。まだ、将来は何をやろう? できないことでもやっていこう! という気持ちがあります。
浪川さん 僕も同じですね。
森久保さん この後、二人でラジオの収録があるんだけど、普段しない話をしたもんだから、何だか恥ずかしくなるね(笑い)。
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