福田雄一監督:映画「ヲタ恋」W主演の高畑充希&山崎賢人の魅力とは? 今後も「コメディーを撮り続ける」

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映画「ヲタクに恋は難しい」で監督を務める福田雄一さん

 ふじたさんの人気ウェブマンガを女優の高畑充希さん、俳優の山崎賢人さんのダブル主演で実写化する映画「ヲタクに恋は難しい」が2月7日から公開される。映画は高畑さん演じる桃瀬成海と山崎さん演じる二藤宏嵩という“ヲタク”同士の不器用な恋を描いた作品で、高畑さん、山崎さんらが歌って踊るシーンがふんだんに盛り込まれている“ミュージカル映画”だ。メガホンをとった福田雄一監督に、ミュージカル仕立ての背景やダブル主演の2人の魅力などについて聞いた。

 ◇“ミュージカル仕立て”の理由は…

 原作は、マンガ、イラスト投稿サイト「pixiv」と一迅社の電子書籍サービス「comic POOL(コミックプール)」でふじたさんが連載中のマンガ。2018年4月にはアニメ化もされ、累計発行部数は約900万部を突破している。映画では、アニメやマンガが大好きなことを隠している成海(高畑さん)と、イケメンで仕事もできるが、重度のゲーム好きの宏嵩(山崎さん)のヲタク同士の不器用な恋愛模様が描かれる。舞台では多くのミュージカルを手掛けている福田監督だが、ミュージカル映画は“初挑戦”となる。斎藤工さん、菜々緒さん、賀来賢人さん、ムロツヨシさん、佐藤二朗さんらも出演する。

 今作は、あちこちにミュージカルシーンがちりばめられているのが見どころの一つ。ヲタクの聖地である東京ビッグサイト(東京都江東区)前で、渋谷の街で、夜の屋上で、とあるバーで……と、さまざまな場所でときにはコスプレもしつつ、高畑さん、山崎さんらが歌声を響かせる。そもそもなぜミュージカル演出を取り入れたのか。福田監督は、「ずっとミュージカル映画をやりたいという気持ちがあったんです」という。

 「アニソンという言葉があるぐらいだから、アニメと歌には、密接な関係がある。それで『いいチャンスだな』と。ヲタクと歌は相性がいいんじゃないかなと思ったんです。で、もともとやりたかったミュージカル映画と、ヲタクというワードが合致しないかな、と……。自分の中では納得しているんですが(笑い)」と背景を明かす。

 ミュージカルシーンでは、登場人物たちが表に出せない内面の感情を歌に乗せて表現する。福田監督は「そのときの相手への感情や思いなどを歌にしたかったんです」と説明する。「例えば、宏嵩のアニメ一色に染まった部屋を見て成海がギャーッと言って帰る途中で歌う曲も、自分の思いとは逆のことを言ってしまうんだ、という反省の曲だったりする。その場のノリに合わせて関係ない曲を歌っていたら、ミュージカル映画としては成立しないなと思っていました」と語る。

 ◇高畑充希、山崎賢人の魅力は? コメディー演技に太鼓判

 劇中では、成海を演じる高畑さんが見事な歌声を披露するシーンも多い。「高畑さんがヒロインをやるなら、歌モノは“もってこい”だな、渡りに船だなと思いました」とキャスティングの手応えを明かす福田監督。ただ、山崎さんが歌って踊れるかは「未知数で、そこは非常に賭けだった」と多少の不安もあったというが、「でも、歌と踊りは、練習すればうまくなるんだなという感覚がありましたね。ぐいぐい伸びた感じがします」と太鼓判を押す。

 福田監督と高畑さんは、2014年公開の映画「女子ーズ」で現場を共にした仲でもある。「『女子ーズ』から羽ばたいていき、二度と帰ってきてくれないだろうなと思っていたら、ひょんなところで帰ってきてくださって(笑い)」と福田監督。高畑さんの魅力について、「すごく純粋なお芝居をされるところが好きなんです。邪気のない芝居をするじゃないですか。『こう演じてやろう』とか考えていないお芝居をされる。そこが一番魅力的なんじゃないかと思います」と目を細める。今作では“腐女子”役をコミカルに演じており、「この役は素に近いんじゃないかなという感じがします。『目をむいてください』といったら、簡単にできる人で。基本的にコメディエンヌではあると思うんですが、すごく簡単にやってくれましたね」と明かす。

 山崎さんとも2017年公開の映画「斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのサイなん)」でタッグを組んだ。山崎さんについて、福田監督は「お仕事をお仕事と思っていないんじゃないかなというぐらいの(気負わない)臨み方をする。たまたま僕が関わった2作がそうなのかもしれないけど、気楽に楽しんでくれます」といい、「こんなに気楽に楽しんで仕事に臨める俳優さんっているんだな」と驚いたという。宏嵩役についても「“棒”なキャラクターを演じないといけないという、すごく難しい役だと思うんですが、彼は(そういった役が)苦手ではないと思うので、うまくやってくれたなと思います」と語る。

 ◇これからもコメディーを撮り続ける

 今作の撮影前は、ヲタク文化について「すごく勉強しました」と福田監督はいう。「スタッフみんなで『アニメイト』に行って、(BL本などを)めっちゃ読みましたね。いっぱい買いました」と楽しそうに振り返る。自身には“ヲタク”な部分はあまりないそうで、「僕はヲタクじゃないんですよね。ゴルフとか競馬とか、そういう方面しかなくて」と苦笑する。

 そんな福田監督に、最後に今後撮りたい作品を聞いてみた。コメディーのイメージが強い福田監督だが、今はどのような野望を秘めているのか。そう尋ねると「『どシリアスな映画を撮ったらどうですか』とかよく言われるんですが……撮れないと思うんですよね、やりたくない(笑い)。だから、これからもコメディーを撮り続けるんだと思います」と笑顔で語った。

※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」

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