注目映画紹介:「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」千葉雄大と成田凌が緊迫のやり取り 白石麻衣は体当たり演技 人気SNSミステリー続編

映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」の一場面 (C)2020映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会
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映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」の一場面 (C)2020映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会

 俳優の千葉雄大さん主演の映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(中田秀夫監督)が2月21日から、TOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。北川景子さん主演で2018年に公開された「スマホを落としただけなのに」の続編。主人公の刑事・加賀谷を演じる千葉さんと、前作にも登場し今作では獄中にいる「囚われの殺人鬼」浦野を演じる成田凌さんの緊迫感あふれるやり取りに目を奪われる。3月発売のシングルでの活動で「乃木坂46」卒業を発表した白石麻衣さんの体当たり演技にも注目だ。

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 前作で事件を解決に導いた刑事の加賀谷(千葉さん)が主人公。長い黒髪の女性を狙った連続殺人事件の解決から数カ月。同じ現場から新たな身元不明死体が発見される。真相を探るため加賀谷は、かつて逮捕した連続殺人鬼・浦野(成田さん)と面会する。「お前が殺したのか?」と尋ねると、浦野は、自分にネット犯罪の全てを教えたという「M」の存在を明かす。加賀谷は、苦渋の選択で浦野に捜査協力を依頼。同じ頃、加賀谷の恋人・美乃里(白石さん)を狙う謎の男の姿が……。

 俳優の井浦新さん、鈴木拡樹さん、音尾琢真さん、奈緒さんらも出演。前作主演の北川さんと田中圭さんらも特別出演する。

 SNSミステリーの第2弾。前作同様、追う側と追われる側が織り成す手に汗握るストーリーが繰り広げられる。真犯人の謎に迫るミステリー展開はもちろんだが、注目したいのは刑事役の千葉さんと、獄中に囚われた連続殺人犯役の成田さんの息をのむような緊張感あふれるやり取りだ。千葉さんは普段の中性的なキャラクターがなりを潜め、トラウマを持つ刑事・加賀谷を熱演。成田さんも、落ち着いた言動が逆に不気味さを増す浦野を見事に演じている。

 「スマホを落としただけなのに」の原作は、2017年の「このミステリーがすごい!(このミス)」大賞の“隠し玉”作品(=受賞には及ばなかったもののベストセラーになる可能性を秘めている作品)に選ばれた、志駕晃さんの同名小説(宝島社文庫)。続編の原作は、志駕さんのシリーズ第2弾「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(同)。

 謎の男に狙われる美乃里役の白石さんはハードなシーンも多いが、体当たり演技で追われるヒロインを好演。恋人としての顔や危機が迫る状況での恐怖の顔などさまざまな表情を披露している。北川さん演じる麻美と田中さん演じる富田の結婚式シーンもあり、続編の加賀谷と美乃里のカップルへの“引き継ぎ”もスムーズになされている。(河鰭悠太郎/フリーライター)

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