声優の花江夏樹さんが、1年で最も活躍した声優に贈られる「第14回 声優アワード」の主演男優賞に選ばれたことが3月7日、分かった。花江さんは「週刊少年ジャンプ」(集英社)で吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんが連載中のマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」で主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)を演じたことも話題になった。花江さんは「この賞をいただくことができたのは、僕がこれまで出会ってきたキャラクターたちと作品、それを作り上げて皆さんのもとへ届けてくださった、一人一人の方の愛情、その全てが積み重なってのものだと感じています。僕をここまで導いてくださった関係者の皆様、作品を応援してくださっているファンの皆様、そして僕がこの声優業という世界へ踏み出す時、優しく背中を押して応援してくれた家族、父と母に本当に感謝しています」と語った。
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また「声優として事務所に所属してから10年がたちました。本格的に仕事をする前に応援してくれていた両親を亡くしてしまい、声優としての頑張りを伝えることができず、少し悔しい思いをした時期もありましたが、今では、尊敬する先輩方、一緒に楽しみながらも高めあえる同世代のみんな、こんな僕でも慕ってくれる後輩たち。ほかにもたくさんの、家族と呼べるような人たちに囲まれて本当に幸せです」と感謝。
「僕はこの仕事が大好きで、毎日が楽しくて仕方がないです。これからも、自分にしかできないことを追求し、この賞に恥じない役者として精進していきたいと思います。最後に、僕の事をいつも一番近くで支えて応援してくれている家族の妻に何よりの感謝を伝えさせていただきます」と話した。
声優アワードは、2006年に創設された賞で、KADOKAWA、小学館集英社プロダクション、文化放送などが共催。MVS(Most Valuable Seiyu、ファンが選ぶ最も活躍した声優)以外の15部門は実行委員会、選考委員会が選考した。例年は東京都内で授賞式が開催されるが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた措置で中止、延期。授賞式を開催予定だった3月7日、文化放送のインターネットラジオ「超!A&G+」の特番「文化放送 超!A&G+スペシャル 第十四回 声優アワード 受賞者発表SP」で受賞者が発表された。
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