染谷将太:「麒麟がくる」で“革新的な織田信長”に 根底にブレないピュアさ「死ぬまでずっと持ち続けたい」

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で織田信長を演じる染谷将太さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で織田信長を演じる染谷将太さん (C)NHK

 俳優の長谷川博己さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)の第8回「同盟のゆくえ」(3月8日放送)から、染谷将太さん演じる織田信長が本格登場する。「まさか自分が織田信長役を演じる日が来るなんて思ってもいませんでした。『革新的な織田信長をゼロからつくりたい』とスタッフの方からお聞きし、新しい織田信長を演じられるという喜びと同時に責任も感じています」と明かす染谷さんが、役への思いを語った。

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 ◇信長はピュアすぎるがゆえに狂気的に見えてしまう…

 「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル脚本。若い頃、下克上の代名詞・美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場を駆け抜け、その教えを胸に、やがて織田信長のもとで、多くの群雄と天下をめぐって争う智将・明智光秀が主人公。ドラマでは謎めいた光秀の前半生に光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇となる。

 染谷さん演じる信長は、光秀(長谷川さん)が尾張で出会う織田信秀(高橋克典さん)の嫡男。光秀との出会いが、信長自身の運命も変えていく……という役どころで、キャストビジュアルのキャッチコピーは「尾張の若きうつけ者」だ。染谷さんは「織田信長はとても好きです! これまでの大河ドラマの印象もありますが、うつけ者で、ちょっと荒くれ者で、カリスマ性があるけど、謎。えたいの知れない、化け物感みたいなものを感じていました」と話す。

 また「麒麟がくる」の織田信長は「とてもピュアな少年」といい、「ピュアすぎるがゆえに狂気的に見えてしまい、周りからは理解されず、孤独になっていく人物です。ブレないピュアさを根底に持っていますので、それを死ぬまでずっと持ち続けたいと思っています」と意気込む。

 さらに「今回は、皆さんが思い描いているこれまでの織田信長像とは全く違うと思います」と予告し、「『麒麟がくる』の物語の中に生きている“一人の人間”として、フレッシュな気持ちでご覧いただき、『あ、これも織田信長だね』と思っていただけるとうれしいです。ぜひ最後までお楽しみいただきたいと思います」と視聴者に呼びかけている。

 ◇ドラマPが寄せる信頼 誰も見たことのない孤独な少年・信長を「軽々と」

 制作統括の落合将チーフプロデューサーは、「これから信長の嫁・帰蝶(川口春奈さん)を通じて、明智光秀と運命の出会いを果たします。染谷将太さん演じる織田信長(登場時15歳)は今までに誰も見たことのない織田信長です」と断言。「それは一言でいうと『強さと弱さをあわせもった信長』です。弟ばかり溺愛する母に疎外され、偉大な父には近づくことができず、孤独な少年は、同年代の少女・帰蝶と出会ったことで、心の平安を得て、尾張統一に向けて戦い始めます」と説明する。

 続けて「そんな難しい役を染谷さんは軽々と演じてくれています」と信頼を寄せると、「ぜひ視聴者の皆さんには『織田信長』というイメージを全て捨てて、『尾張の小さな大名の若君』として見ていただき、その行く末を見守っていただければと思います。本能寺が起こるまでまだ35年、青年・十兵衛とうつけの少年・信長がどう戦国の大海にこぎ出していくのか、楽しみにしていてください」と語っていた。

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