三田寛子:30年ぶりフジテレビ連ドラ出演「浦島太郎の気分」 「アライブ 」最終話でがん患者に

3月19日放送の「アライブ がん専門医のカルテ」最終話にゲスト出演する三田寛子さん(左)と佐津川愛美さん(C)フジテレビ
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3月19日放送の「アライブ がん専門医のカルテ」最終話にゲスト出演する三田寛子さん(左)と佐津川愛美さん(C)フジテレビ

 タレントで女優の三田寛子さんが、女優の松下奈緒さん主演の連続ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(フジテレビ系、木曜午後10時)の最終回となる第11話(3月19日放送)にゲスト出演することが3月12日、明らかになった。三田さんがフジテレビの連続ドラマに出演するのは、1990年に放送された「男と女 二ューヨーク恋物語II」以来、30年ぶり。同話には、女優の佐津川愛美さんもゲスト出演する。

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 三田さんはステージ3の食道がん患者の橘千寿子、佐津川さんは千寿子が女手一つで育ててきた娘の麗奈(れな)を演じる。最終話は、抗がん剤治療の効果があり、手術ができる状態になった千寿子だが、心(松下さん)に「手術を遅らせてほしい」と訴える。麗奈の結婚式に出席しようとしていたのが理由だった……という展開。

 ドラマは、がん治療のスペシャリストの腫瘍内科医・心(松下さん)と、がんと闘う女医で有能な消化器外科医・梶山薫(木村佳乃さん)の女医2人を中心に、がん治療の最前線で闘う医師と患者の姿を描く完全オリジナルドラマ。

 ◇三田寛子さんコメント

 ーー30年ぶりのフジテレビ連続ドラマ出演について。

 「現場、いいですよね! 昔から収録現場が大好きなんです。当時はスタッフのほとんどが年上でしたが今回は年下の方が多いので緊張しています。他にも女性のスタッフの方が増えたな、とか変化を見つけては、うれしい半面ドキドキしています。佐津川さんにも「今、現場はどういう感じですか?」なんて、いろいろ質問してしまいました。でも30年の時間はあっという間です。「男と女 ニューヨーク恋物語II」では、今でも年に2、3回同窓会をやっていてよく会っています。会うたびに「昨日のことみたいだね!」なんて話していますが、もう30年もたっているなんて……。浦島太郎の気分です(笑い)。

 ーー「アライブ」出演のオファーを聞かれた際の心境について。

 お話をいただいてから撮影までの期間がタイトだったので、「患者さんに見えるかな」と役作りへの心配はありました。でも、なによりもお声を掛けていただいてうれしくてありがたかったです。すぐに「やりたい!」と喜んでお引き受けさせていただきました。

 ーー橘千寿子を演じる上での思いは。

 実生活で子供が3人いますので重なる思いがあったり、改めて「私ってこういう母親としての感情があったのか」と気がつくことができたりしました。普段の生活の中で母親として特別な意識はしていませんし、「一生20歳!」の気分で毎日を過ごしています(笑い)。ですので、千寿子を演じることで自分が母親として経験したこと、感じていることに自分自身、向き合うことができました。新たな発見が多くてとても勉強になります。

 ーー視聴者へメッセージを。

 私も母をがんで亡くしていますし、周りにもがんで闘病中の方がいますので感情的になってしまうかもしれないと思っていました。いろいろな感情がこみ上げてきますが、監督にご指導いただきながら、現場では千寿子の思いに集中して演じています。全11話、「アライブ」のキャストさん、スタッフさんが築いてこられた世界観や思いを、自分が壊さないように頑張っています。今は医学が進んで、治療と日常生活の両立を目指せるようになってきています。ご覧いただいた皆様に「アライブ」を通して、「生きること」を身近に感じていただけたらと思います。希望とか前向きなことを伝える一端を担えればうれしいです。

 ◇佐津川愛美さんのコメント

 ーー「アライブ」出演のオファーを聞かれた際の心境について。

 命と向き合う作品なので、しっかりと丁寧に取り組まなければいけないなと思いました。しかも、連続ドラマの最終回ということで、これまで築きあげてこられた「アライブ」の世界観の一つになれたことがうれしいです。

 ーー橘麗奈を演じる上での思いは。

 手術の日程を巡り、母親の千寿子と麗奈の意思が食い違ってしまいます。でも、監督ともお話しさせていただいたのですが、女手一つで育ててくれた母のことが大切で真っすぐな人だからこそ麗奈はその選択をします。その麗奈の思いを表現できたらと思います。私も家族のことになると心配しすぎてしまう面があるので、共感する部分も多いです。

 ーー視聴者へメッセージを。

 治療をされているご本人も大変かと思いますが、自分自身の経験から周りにいる方も大変です。今回は娘にとっては母が頑張って生きようとしてくれることが生きがい、お母さんにとっては娘の幸せが生きがい、お互いの思いが相乗し合っている関係です。ご覧いただいた方が希望を感じていただけたり、少しでも前向きになれたりする、一つのきっかけになれたらうれしいです。ぜひご覧ください。

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