濱田龍臣:特撮経験が生んだ俳優としての“覚悟” 主演ドラマ「天国からのラブソング」役作りの秘話も

スぺシャルドラマ「天国からのラブソング」で主演を務める濱田龍臣さん
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スぺシャルドラマ「天国からのラブソング」で主演を務める濱田龍臣さん

 3月15日に放送されるFBS福岡放送の開局50周年スぺシャルドラマ「天国からのラブソング」で主演を務める俳優の濱田龍臣さん。ドラマは同局の深夜バラエティー番組で扱った実話をもとに実写化した作品で、濱田さんは気弱だが祖父の残したアコースティックギターと出会い成長していく高校生・光井天星を演じる。濱田さんといえば、特撮ドラマ「ウルトラマンジード」で主人公の朝倉リクを演じて注目を集め、現在は映画やドラマなどで活躍中。そんな濱田さんに、ドラマの撮影エピソードや特撮を経験して得たもの、今後の目標などを聞いた。
 
 ◇演奏シーンで緊張「今すぐ東京に帰りたい」

 ドラマは視聴者からの超個人的な調査依頼を番組が解決する福岡のローカル番組「発見らくちゃく!」(毎週月曜深夜0時54分)で扱った実話をもとにドラマ化。内気な高校生の天星(濱田さん)は、片思いしている軽音部の亜莉沙と仲良くなるため、他界した祖父の浩(こう、イッセー尾形さん)が残したアコースティックギターを練習。勢い余って、視聴者の願いをかなえる「発見らくちゃく!」に「文化祭を盛り上げたい」と願いを応募し、番組ディレクターの藤谷拓稔(吉岡秀隆さん)と出会う。生前の浩のことを恥ずかしく思っていた天星だが、浩がたくさんの人を笑顔にしていたこと、亡くなってからも妻・康子が寂しくならないよう手紙を残していたことなどを知る……という展開。

 実際にあった話をもとにドラマ化。主演を務める濱田さんは、「地元の方々からすると本当に(『発見らくちゃく!』で)見ていたことなので、再現するのは難しいだろうな、大丈夫かな、と思っていました」と胸中を明かし「(ロケ地の)福岡に行くまでは緊張していた」と吐露。ただ、福岡で実際の天星さんと対面し、本人の雰囲気を知ることができて手応えを掴めた。「天星くんの雰囲気を見ることは、演じるにあたって重要な部分だったので、会えて良かったな、と。現場にも何回か来てくださって、すごくうれしかったですね。話しているうちに天星くんのお人柄が分かって、それが作品内にも映っていると思います」と語る。

 ドラマ内では、アコースティックギターを猛練習する姿も披露。もともと弾けるようになれたらと、ギターを持っていたという濱田さん。ただ難しいコードにつまずき、以来「家でほこりをかぶっている状態だったんです」といい、今回はそのギターを引っ張り出し、約半年にわたって練習した。その甲斐あって腕前は上達し、演奏シーンでは美しい音色を響かせている。濱田さんは「アコギは弦が固いこともあって指先がすごく固くなり、『ギターやっている人の指になってきたんだな』と思いました」と笑う。

 ただ、終盤の演奏シーンの撮影では「『発見らくちゃく!』のときと同様に後ろにオーケストラの方々がいらっしゃったので、すごく緊張しました。本物を知っている人たちがいる中での演奏は、すごいプレッシャーでしたね」と苦笑い。さらに、「天星くんの家族が総出で見に来てくださって、その緊張もあり……そうそうたる共演者の方々がいらっしゃる中で演奏するのも緊張するし、オーケストラの人たちもいるし、どうしようと思いながら……本当に、あの日は『今すぐ飛行機で東京に帰りたい』と思っていました」と冗談めかして笑う。

 今作では祖父の浩を演じるイッセー尾形さんと共演した。濱田さんはイッセー尾形さんについて「すごくやさしくて器が広く、すてきな方でした。お墓でトランペットを吹くシーンではすごく練習されていて、かっこいいなと思いながら背中を見ていました。でも、歌いながら料理するシーンはすごく可愛らしいおじいちゃんだなと。気さくでやさしいところが、浩さんと似ているなと思いました」と印象を明かす。

 ◇特撮で生まれた俳優としての“覚悟”

 濱田さんといえば、2017年に放送された特撮ドラマ「ウルトラマンジード」で主人公を演じ、注目を集めた。特撮ドラマの経験は、今の濱田さんにどう生きているのだろうか。そう聞いてみると、「(朝倉リク役は)難しかったですね」と振り返り、「複雑なものを抱えているキャラですし、声をあてるのも簡単に見えて難しい。限られた発音の中でどれだけうまく表せるか、考えながら演じたり。表現する幅を広げてくれた作品かなと思います」と語る。

 実は「ウルトラマンジード」出演より以前、中学生のころにオーディションに落ち続けた日々があり、「仕事をやめようかな、と思っていたときがあった」という。結局、そのときは考えが変わり、俳優を続けることにした濱田さん。その後「ジード」出演が決まる。

 「(ウルトラマンを)見ている側から、見られる側になって。で、直接お客さんと会う機会があって、子供たちのキラキラした目を見たとき、『自分もこれを続けていかなきゃいけないんだな』という使命感というか……『頑張っていかなきゃ』という心の変化があったんです。そのおかげで今、『これからもずっとこの仕事を続けていきたい』と思えているので、自分を変えてくれた、この仕事を続ける覚悟が決まった瞬間でしたね」

 今年の8月に、20代に突入する濱田さん。最後に、改めてこれまでの道のりと20代の目標を聞いてみると、「今振り返ると、いろんなことがあったけどあっという間で。たくさんのものをいただいて、いろんなすごい共演者の方々と演技させていただいて、充実した19年間だったな、と。この19年の積み重ねを、20歳になってからいろんなところで生かせるように。1歩じゃなく、3歩ぐらい進めるように頑張りたいなと思っています」と力強く、今後の意気込みを語っていた。

 「天国からのラブソング」は3月15日午後3時から放送。BS日テレでも3月20日午後7時から放送される。

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