ブルーピリオド:マンガ大賞受賞で話題の芸術スポ根マンガ きっかけは編集者の一言 「売れるマンガ描いて」

マンガ「ブルーピリオド」作者の山口つばささん
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マンガ「ブルーピリオド」作者の山口つばささん

 マンガに精通する書店員らが「その年一番面白いと思ったマンガ」を選ぶ「マンガ大賞2020」(実行委員会主催)が3月16日に発表され、山口つばささんの「ブルーピリオド」が大賞に選ばれた。同日開催された授賞式に山口さんが登場。山口さんは、同作が初の連載作品で、描き始めたきっかけを「自分の連載作品をどうしようと思っていた時に、編集担当さんに『売れるマンガを描く努力をして』と言われた」と明かした。

 「ブルーピリオド」は、マンガ誌「月刊アフタヌーン」(講談社)で2017年から連載中。高校生・矢口八虎が美術大学を目指す姿を描く“スポ根受験”ストーリー。山口さんは、東京藝術大学出身で、連載作について「ファンタジーかスポ根かと思っていた。自分が美術をずっと勉強していたので、美術の勉強をスポ根として描いてもいいんじゃないかと思った」と語った。

 今回の大賞受賞は、担当編集者からLINEで知らされたといい、「『映画 羅小黒戦記』というアニメの映画を見た後だったので、作品を見た感動と受賞の感動で、感情が行方不明になった」と独特の言い回しで振り返った。続けて「憧れていた賞だったので、本当にびっくりした。授賞式当日まで本当かなと思っていた」と喜びを表現した。

 授賞式には、プレゼンターとして前回、「彼方のアストラ」で大賞を受賞した篠原健太さんが登場。山口さんは、「彼方のアストラ」について、父親に「『ブルーピリオド』より面白いから」と薦められたといい、「家で五体投地して読んで感動した」とエピソードを明かし、会場の笑いを誘った。

 「マンガ大賞」は2008年に創設されたマンガ賞で、審査にマンガを売る出版関係者が関与しないのが特徴。大賞に選ばれた作品は注目を集めて売り上げが一気に伸び、アニメ化や映画化などのメディア展開につながることもある。今回は2019年1月1日~12月31日にコミックスが出版され、通巻8巻以内のマンガ(過去の大賞は除く)が対象。

 過去の大賞は、末次由紀さんの「ちはやふる」や、羽海野チカさんの「3月のライオン」、柳本光晴さんの「響~小説家になる方法~」などで、昨年は篠原さんのマンガ「彼方のアストラ」が受賞した。

 ◇マンガ大賞の最終結果(カッコ内は獲得ポイント、敬称略)

 1位:「ブルーピリオド」山口つばさ(69)▽2位:「SPY×FAMILY」遠藤達哉(63)▽3位:「スキップとローファー」高松美咲(58)▽4位:「波よ聞いてくれ」沙村広明(57)▽5位:「水は海に向かって流れる」田島列島(56)▽6位:「ミステリと言う勿れ」田村由美(54)▽7位:「夢中さ、きみに。」和山やま(50)▽8位:「チェンソーマン」藤本タツキ(40)▽9位:「まくむすび」保谷伸(36)▽10位:「違国日記」ヤマシタトモコ(31)▽11位:「僕の心のヤバイやつ」桜井のりお(24)▽12位:「あした死ぬには、」雁須磨子(20)

 ◇過去の大賞受賞作品(敬称略)

 「岳」石塚真一▽「ちはやふる」末次由紀▽「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ▽「3月のライオン」羽海野チカ▽「銀の匙 Silver Spoon」荒川弘▽「海街diary」吉田秋生▽「乙嫁語り」森薫▽「かくかくしかじか」東村アキコ▽「ゴールデンカムイ」野田サトル▽「響~小説家になる方法~」柳本光晴▽「BEASTARS」板垣巴留▽「彼方のアストラ」篠原健太

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