伊藤淳史:“新・信濃のコロンボ”に抜てき 新シリーズで“旧コロンボ”中村梅雀とタッグ

4月27日放送のドラマ「新・信濃のコロンボ 追分殺人事件」に出演する伊藤淳史さん(左)と中村梅雀さん(C)テレビ東京
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4月27日放送のドラマ「新・信濃のコロンボ 追分殺人事件」に出演する伊藤淳史さん(左)と中村梅雀さん(C)テレビ東京

 俳優の伊藤淳史さんが、内田康夫さんの「追分殺人事件」(ハルキ文庫)が原作のドラマ「コロンボ」の新シリーズで主演を務めることが4月18日、明らかになった。「新・信濃のコロンボ 追分殺人事件」(テレビ東京系)として、4月27日午後8時~9時54分に放送される。伊藤さんは主人公で、「困ったな」が口癖の長野県警捜査1課の警部・竹村岩男を演じる。

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 また、これまでの「コロンボ」シリーズ18作で竹村を演じてきた歌舞伎俳優の中村梅雀さんも出演する。今作では竹村の上司で長野県警の刑事部長・大森修治を演じ、伊藤さんとの“新旧コロンボ”コンビが、上司と部下役としてタッグを組む。

 そのほか、俳優の三浦貴大さん、女優の美村里江さんも出演も発表する。三浦さんは竹村とは旧知の仲である警視庁捜査1課のキレ者警部・岡部和雄、美村さんは竹村のマイペースで明るい妻・陽子を演じる。

 ある冬、軽井沢・信濃追分で死体が発見され、“信濃のコロンボ”こと竹村岩男(伊藤さん)は現場へ向かう。第一発見者の店主・丸岡一枝(篠原ゆき子さん)に話を聞くと、被害者となった身元不明の初老の男(山上賢治さん)には見覚えがないという。事件から4日後、今度は東京・本郷追分の「八百屋お七の墓」前に初老の男(ホリベンさん)の絞殺体が見つかる。やはり被害者の身元は分からないままだが、“追分”という共通点に加え、一枝の実家が本郷追分の現場近くにあることが判明する。関連性を疑った竹村は警視庁の岡部(三浦さん)と協力しながら事件を追い始める……というストーリー。

 コメントは以下の通り。

 ◇伊藤淳史さんのコメント

 大人気シリーズの主人公を演じさせていただけること、大変うれしく、光栄に思います。美村さんとは、夫婦のコミカルな芝居、三浦さんとは、コンビ感たっぷりの芝居、そして中村さんには、自由にお芝居をさせてもらえる空気を作ってくださいました。「前シリーズを気にせず、楽しく、自由に演じてください」とおっしゃっていただき、現場でも楽しい時間を過ごしました。プレッシャーもありますが、前作までのコロンボファンの皆様にも、新たなコロンボを楽しんでいただけたら、幸いです。豪華キャスト、スタッフの皆さんと、魅力たっぷりな作品を目指して頑張りましたので、ぜひ、ご覧ください!

 ◇三浦貴大さんのコメント

 伊藤さんとは初共演ですが、フィーリングが合うというか、気持ちのいい間があり、一緒に芝居をしていて非常に楽しかったです。芝居への取り組み方も共感できる部分がたくさんあり、頼りがいのある兄貴、といった感じでした。

 岡部を演じるにあたり、竹村さんとの距離感、関係性を大切にしました。あえて言葉にはしない信頼関係、場所は違えどバディーのような雰囲気が出るといいなと思っていました。信濃、東京、事件がさまざまなところからつながっていきますので、推理しながら見ていただきたいです。ぜひ楽しんでください。

 ◇美村理江さんのコメント

 竹村刑事の捜査はとても地道で、独特の直感はあれど「現場百遍」のような足で稼ぐ捜査が基本です。困難な状況でも諦めず必要なことをコツコツと積み上げていく姿には、勇気づけられるものがあります。鑑賞後少しでも元気を得ていただけたら幸いです。

 事件周りのシリアスさに比べ、夫婦のシーンはややコメディータッチです。歴代の陽子を演じられた先輩方のお芝居も参考に、帰宅した岩男さんがリラックスできる抜け所のある奥さんを目指しました。私ももともとコメディーが好きなんですが、伊藤さんがとてもうまく間合いを作ってくださるので、より楽しく演じることができました。三浦さん含め年が近いので、空き時間中の雑談も大変楽しかったです。

 ◇中村梅雀さんのコメント

 オファーを聞いたとき、正直言って複雑な思いでした。竹村岩男はまだ私にとっては生々しい記憶だからです。私の頭の中では大森修治は里見浩太朗さんですし悩みました。しかし、11年も離れていて、もう世の中のトレンドは変わっています。西田敏行さんも「釣りバカ日誌」のスーさんを違和感なく演じておられます。「もはや頭を切り替えなければ」と、思い切ってお受けすることにしました。台本を初めて読んだ時、どうしても竹村のせりふに意識がいってしまう。そして大森刑事部長を読むと里見さんの声が聞こえます。これには参りました(笑い)。「何事も切り替えが大切」を学びました。

 伊藤さんとは初共演でしたが、思った通りの、そのまんまの伊藤淳史さんでした(笑い)。一所懸命で真面目な方ですね。今回、大森役を演じるにあたっては、「とても大らかな人物であること」「強く大きな正義感の持ち主」「竹村岩男の良き理解者であること」「竹村の捜査を俯瞰(ふかん)的に見てサポートすること」「竹村を信じ、結果を待ち、一緒にそばを食べることを何よりも楽しみにしている」というスタンスを基本に、伊藤淳史さんの空気感に合わせて演じました。旧作と同じ題材を扱っても、空気感がこれだけ違うということがはっきり出ていると思いますので、伊藤淳史さんのコロンボの魅力を楽しんでほしいです。

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