白濱亜嵐:「コンフィデンスマンJP」に新加入 「出来上がったコミュニティーに入るのは得意」 

映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」にフウ家の次男アンドリュー役で出演している白濱亜嵐さん
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映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」にフウ家の次男アンドリュー役で出演している白濱亜嵐さん

 ダンサー、俳優、そしてダンス・ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のリーダーとして活躍する白濱亜嵐(しらはま・あらん)さんが出演する映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(田中亮監督)が、7月23日に公開された。今作で白濱さんは、大富豪の父レイモンド・フウ(北大路欣也さん)の10兆円の遺産を狙うフウ家の次男を演じている。白濱さんに、役作りの苦労や共演者などについて聞いた。

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 ◇GENERATIONSのメンバーの反応にプレッシャーも

 今作は、テレビドラマとスペシャルドラマ、そして2019年に公開された劇場版「コンフィデンスマンJP ロマンス編」(田中亮監督)に続く劇場版第2弾。世界有数の大富豪フウ家の当主レイモンドが亡くなり、10兆円にも及ぶ遺産を巡り、ダー子(長澤まさみさん)、ボクちゃん(東出昌大さん)、リチャード(小日向文世さん)、五十嵐(小手伸也さん)らコンフィデンスマン(信用詐欺師)が、世界中から集まった詐欺師たちとだまし合いを繰り広げる。

 白濱さんは、父の遺産を巡り、姉のブリジット(ビビアン・スーさん)、兄のクリストファー(古川雄大さん)と火花を散らす次男のアンドリューを演じている。

 オファーを受けた際、白濱さんは「出演者も豪華と知っていたので、俳優業、アーチスト業をやらせていただいている僕としては、レベルアップするには間違いなく通りたい作品だと思いました」と振り返る。

 GENERATIONSのリーダーとしても活躍する白濱さんだが、出演が決まったときのメンバーの反応は、「喜んでくれましたし、羨ましがられました」という一方で、「ちゃんと爪痕を残して来いよ的なプレッシャーもなんとなくありました」と苦笑交じりに明かす。

 ◇「もう一人別の自分がいる感覚」で演じた役

 長澤さんをはじめ、シリーズおなじみのメンバーがそろって出演。その輪の中に入るのはさぞかし緊張したのではと思いきや、白濱さんは「昔から出来上がったコミュニティーに入るのは得意」だそうで、「撮影のときも、東出さんの部屋に毎晩遊びに行って、(赤星栄介役の)江口(洋介)さんや小日向さんとお酒飲ませてもらったりしましたし、小手さんともローカルフードを一緒に食べに行かせていただいたりしました」とチームの輪にスムーズに入っていけたという。

 演じるアンドリューは傲岸不遜(ごうがんふそん)な男で、白濱さんいわく、「セレブの子供で生意気だし、礼儀知らずだし、親の金でのうのうと暮らしている人間」で、かつ「闇を抱えた男」。普段の白濱さんの、明るく元気で人懐っこいイメージとはかけ離れているが、「(アンドリューには)悪い態度をとる、ちょっと軽いヤツという人物像がメインに見えると思うのですが、人間、誰でも人と接するときは、もう一人別の自分がいますよね。その感覚で演じていきました」と役作りについて明かす。

 編み上げた形がとうもろこしに似ていることからつけられた「コーンロウ」という髪形のウィッグをつけた。田中監督からの提案だったが、「なかなか派手でしたね。でも外国人の設定なので、あそこまで派手にしたのは、今考えると正解だと思います」と共感を寄せる。

 ◇ビビアン・スーは「底抜けに明るく」、古川雄大は「とてつもなくクール」

 ビビアンさんには、最初から「明るい方」というイメージを抱いていたが、実際は予想を上回るほど「底抜けに明るい方」で、「お芝居もすごくお上手でしたし、優しかったしすてきな方でした。撮影初日の姉弟3人が一緒になったときには、古川さんと僕を食事に連れて行ってくれました。マレーシアの撮影期間は10日間くらいあったんですけど、『みんなで頑張ろうね』と引っ張っていってくれました」とビビアンさんに感謝する。

 一方、古川さんは「とてつもなくクールな方」で、「お芝居に生きている人は皆さん、当然のことなのですが、本番のカメラが回る前から(演じる役の)気持ちを作って、すごく真剣にやられていました。古川さん、撮影の合間も次の作品の(台)本を読んでいたんじゃないかな。食事にお誘いしても、『やめておきます』みたいな感じで、僕が見てきた中で一番真面目な人かもしれないです」とその人柄を語る。

 ◇印象に残るシーンは…

 フウ家の三姉弟は5か国語を話せるという設定で、英語を話すシーンもある。フィリピン出身の母がいる白濱さんは、「英語はある程度話せる」ため、苦労は「まったくなかった」という。

 むしろ苦労したのは式典のシーン。「(設定も)なかなか重たいシーンで、外はむちゃくちゃ暑くて、おまけに僕は分厚いジャケットを着ていました。途中、スコールも降ってきて、撮影が急に中断になったりしたので、なかなかつらかったですね」と振り返る。

 印象に残る場面に挙げたのは、タレントのデヴィ夫人の登場シーン。「(セレブの)本物感がすごいと思いました。あと、小手さんがベッドでタバコふかしながらのシーンはめちゃくちゃ好きです(笑い)」と話す。

 今回の見どころを、「作品としてはもちろん素晴らしい内容で、間違いなく、見た人は誰も予想できない結末だと思います。このシリーズを見たことがないという人も、ここから見ても面白いですし、今、日本でこれだけ大きな映画を作れるということもすごいことなので、まずは劇場に足を運んでほしいです」と力強くアピールした。

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