テレビ試写室:「未解決の女」シーズン2 波瑠&鈴木京香のバディー感が強まる 会話劇、「コナンくん形式」も見応え十分

連続ドラマ「「未解決の女 警視庁文書捜査官」の場面写真=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「「未解決の女 警視庁文書捜査官」の場面写真=テレビ朝日提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、8月5日午後8時にスタートする女優の波瑠さん主演の連続ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」(テレビ朝日系)シーズン2の第1話だ。

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 本作は2018年4月期に放送された連続ドラマのシーズン2で、麻見和史さんの「警視庁文書捜査官」(角川文庫)が原作。波瑠さん演じる肉体派熱血刑事・矢代朋と、鈴木京香さん演じる文字フェチの頭脳派刑事・鳴海理沙のバディーが、“文字”を糸口に未解決事件を捜査していく……という物語。これまでのシリーズに引き続き、大森美香さんが脚本を担当。シーズン2では、朋と理沙が“一筋縄ではいかない令和の未解決事件”に挑む姿が描かれる。

 第1話では、不倫疑惑が報じられた弁護士・有田賢太郎(大鶴義丹さん)の撲殺体が発見される。遺体の周辺には「もーいちど ころす しょーしたい」と書かれた破られた紙片が散乱しており、警察は愛人だった女優・遠山夏希(黒川智花さん)への聴取を開始するが、容疑者を特定できずにいた。5年後、日雇い労働者・幸坂達治(宮川一朗太さん)の焼死体が発見され、彼の部屋には同じ文面が書かれた紙が落ちていた。

 5年前の事件との関連性を疑う朋と理沙らは捜査を開始。5年前の事件と共通する一文を見直した理沙は「しょーしたい」という表記が引っかかっていたが、2人の接点は見られず捜査は難航する。そんな中、幸坂の従兄だという岸川登(石丸幹二さん)が、遺体を引き取るため警視庁へやって来る。彼の話から、二つの事件をつなぐ“驚がくの事実”が明らかになり……という展開。
 
 約1年ぶりに放送される本作。肉体派の朋と頭脳派の理沙の“凸凹バディー”で話題となった作品だが、劇中では描かれなかった時間で朋が成長したのか、現場での立ち姿が以前よりも風格を増している印象。理沙もそんな朋を頼るような描写も見られ、バディー感がさらに強まっているように感じた。6係の会話劇や、理沙がイヤホンで朋に指示して聞き込みを行う通称「コナンくん形式」など、おなじみのシーンももちろん見応え十分。同局の人気刑事ドラマ「相棒」のように、長期のシーズン化も期待できそうだ。

 連続ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」は毎週木曜午後9時から放送。初回は8月6日午後8時から2時間スペシャルで放送される。

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