俳優の吉沢亮さんが、映画「AWAKE」で主演を務めることが8月12日、明らかになった。山田篤宏監督が2015年に行われた棋士とコンピューターの対局に着想を得て書き下ろした完全オリジナルストーリーで、吉沢さんはコンピューター将棋にのめり込んでいく大学生の主人公・英一を演じる。2020年12月公開予定。
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吉沢さん扮(ふん)する英一はかつて棋士を目指していたが、大一番の勝負に敗れたことでプロの道を諦め、普通の学生に戻るべく大学に入学。ひょんなことからコンピューター将棋と出会い、そのプログラム開発に夢中になっていく……という役どころ。英一が敗れた対局相手の陸を若葉竜也さん、英一がプログラミングの手ほどきを受けるAI研究会の先輩・磯野を落合モトキさんが演じるほか、寛一郎さん、馬場ふみかさん、川島潤哉さん、永岡佑さん、森矢カンナさん、中村まことさんの出演も発表された。
幼少期から将棋以外何もしてこなかった英一(吉沢さん)は、急に社交的になれるはずもなく、なかなか友人もできない大学生活を送っていた。そんなある日、英一はコンピューター将棋と出会い、自分の理想とする独創的で強い将棋を繰り出す元となるプログラミングに心を奪われる。AI研究会の変わり者の先輩・磯野(落合さん)から手ほどきを受ける中で、自分の手で生んだソフトを強くしたいと将棋以外の新たな目標を初めて見つけた英一は、プログラム開発にのめり込む。数年後、英一はコンピューター将棋の大会で優勝し、棋士との対局である電王戦の出場を依頼される。最初は申し出を拒否する英一だったが、相手がかつてのライバル・陸(若葉さん)だと知り……というストーリー。
とにかく脚本の面白さにやられました。素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんと少しずつ形にして行く時間はとても幸せで、個人的に今まで出演した作品の中で一番好きです。将棋以外何もなかった男が、仲間との出会いや衝突、ライバルとの再会を通して、たくさんの大切な物を見つけて行く青春ストーリー。勝ち負けにこだわるのか、勝ち方や負け方の誠実さ、美しさにこだわるのか。とてもすてきな映画になったと思います。
将棋に「まぐれ」や「運」での勝利は⼀切なく、己の実力だけで闘う棋士という方々に、昔からすごく引かれていたので、オファーをいただいて、うれしかった反面、大きなプレッシャーもありました。棋士からにじみ出る勝負師の緊張感や、独特な異物感、将棋盤の前での振る舞い、そして、駒を操る美しい手。将棋の駒も触ったことがない⼀介の俳優が体現するのは、並大抵のことではない、と強く感じました。
将棋を題材にした映画と聞くと退屈で静かでTHE 邦画と言うイメージがあるかもしれませんが、ドエンタメです。将棋のルールがわからない方でも楽しんでいただけます。なぜなら将棋のルールがわからない人も制作スタッフの中にいて、意見を聞きながら撮影したので。そして、矛盾するかもしれませんが、個人的には、将棋映画ではなく、最高の青春映画だと思っています。期待してください。
「うわ! これは頭がキレッキレの役だなあ、専門用語多めだな~」というのが最初の感想(笑い)。主演の吉沢さんはぜひ共演してみたかった役者さんでしたし、周りのキャストの方も実力のある役者さんたちばかりでしたので、これは頑張らないとなと(笑い)。監督がどんな絵を撮るのか非常に楽しみでしたし、この作品は早くみんなに見てほしい! と台本を読みながらクランクインを待ちわびていました。
僕の勝手な偏見で将棋は年配の方が趣味でやっている物という古風な先入観がありまして……。しかし最近では藤井(聡太)さんのタイトル獲得最年少記録更新の話題もあり、若い方も将棋を目にする機会が多いかと思います。人間と人工知能どちらが強いのか!? 誰もが疑問に思うこの題材をエンターテイメントとして面白く描いている作品だと思います。AWAKEにかける男たちの情熱を見て楽しんでいただけたら!
AI将棋対天才棋士というのは、今までの将棋映画とは一味違う、少し突飛な設定だなという印象を持ちました。その中で葛藤や苦悩などをうまくエンターテイメントとして落とし込んだ作品になってると思いますし、脚本を読んだ印象でした。吉沢さんと若葉さんのせめぎ合いはもちろんのこと、そのはざまにいる人間やそれによって動かされる人間もうまく描かれてると思います。
私自身これまで全く将棋というものに触れてこなかったので、こんな世界があるんだなと驚きました。将棋がとても注目されている今、私もこれをきっかけに将棋についてすこしでも知ることができるんだなとわくわくしました。とても緊張感のある対局のシーンはもちろん見どころです。私も実際に見ていてぐっと集中して前のめりになってしまいました。ただ、将棋だけでなくそれぞれの成長していく姿もぜひ見ていただきたいです。
きっと前世からの因縁なのかまたは友情なのか、(主人公とライバルの)2人の強い結びつきを感じました。そして将棋を詳しく知らない私でも面白くて、一気に読み進めた脚本でした。影があるから光がある。情熱をもって向き合うことの美しさ、勝ちという一つを求め続ける2人の目を、ぜひ映画を見て感じてほしいです。
「長かったなー」というのが率直な気持ちです。自分のせいが大半なんですが、もっと早くここ(デビュー)までたどり着ける気でいました。あとは、楽しんで見てもらえるかが期待半分、怖さ半分。そして、撮影決定したときもそうだったんですが、実際公開するその日まで、何が起こるかはわからないので全く気は抜かないぞと思っています。
吉沢さんは高い演技力はもちろんですが、陰陽どちらの引き出しもお持ちで、本作のキャラクターとしては陰の方の魅力を作り上げてもらえると思ったこと(がキャスティングの決め手)です。若葉さんはせりふがかなり少ない役でもあるので、逆にちょっとした表情や仕草、そして雰囲気で、若手プロ棋士としての圧倒的なリアリティーを実現できる、その力に賭けました。将棋の対局を元にした話ではありますが、「将棋が一切わからなくても楽しめる」よう、すごく工夫しました。将棋ファンもそうでない人も楽しんでいただければありがたいです。
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