小松左京さんのSF小説「日本沈没」が原作のアニメ「日本沈没2020」が、劇場版として再構築され、11月13日に公開されることが明らかになった。Netflixで配信中のアニメで、劇場版のタイトルは「日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-」。湯浅政明監督が全10話を編集によって再構築し、音響は5.1チャンネルサラウンドの劇場仕様となる。劇場版のポスタービジュアルも公開。沈没した国土の先に朝日が昇る富士山が描かれ、「見届けろ。そのとき、希望は沈まない。」というコピーが添えられている。
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湯浅監督は「1話のダビングの時に5.1チャンネルで作られた音が心地よくて、これはいい環境で見ないともったいないと思うようになりました。配信が開始されると内容に非難も巻き起こり、意図したところへたどり着かない視聴者の方も多く見受けられました。この作品は見る側へのたくさんの裏切りがあります。それは登場人物が乗り越えるべき苦難と同様で優しくありません。ぜひ劇場でご覧になって確かめてください」とコメントを寄せた。
「日本沈没」は1973年に発表された小松さんの小説。同年、公開された実写映画は配給収入が約28億2000万円を記録。2006年には、草なぎ剛さん、柴咲コウさんが出演する実写映画も公開され、興行収入が約53億4000万円を記録するなど大ヒットした。
「日本沈没2020」は、「夜明け告げるルーのうた」「四畳半神話大系」「映像研には手を出すな!」などで知られる湯浅さんが監督を務める。2020年、日本で突然、大地震が起こる。大混乱の中、東京都内に住むごく普通の家族、武藤家の歩と剛の姉弟らは東京からの脱出を始めるが、沈みゆく日本列島は、容赦なく武藤家の面々を追い詰める。極限状態で突きつけられる生と死、出会いと別れなどが描かれる。
上田麗奈さんが主人公で五輪を目指して陸上に打ち込む14歳の少女・武藤歩の声優を務めるほか、村中知さんが、歩の弟でオンラインゲームで世界とつながる少年・剛、佐々木優子さんが歩の母で元水泳選手のマリ、てらそままさきさんが父・航一郎をそれぞれ演じる。
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