放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
石原さとみさん主演の連続ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系、木曜午後10時)で、新人薬剤師の相原くるみを演じている元「乃木坂46」で女優の西野七瀬さん。やる気のないルーキーだったが徐々に成長していくという役どころで、「回を追うごとに、どんどんくるみというキャラクターを自分のものに落とし込んでいった」と評するプロデューサーの野田悠介さんに、西野さんの起用理由などを聞いた。
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ドラマは、マンガ誌「月刊コミックゼノン」で連載中の荒井ママレさん作、富野浩充さん医療原案のマンガ「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」が原作。萬津総合病院薬剤部の病院薬剤師・葵みどりが、薬剤部のメンバーたちと共に、患者が“当たり前のような毎日”を取り戻せるよう奮闘する姿を描いている。
「医者は無理そうだけど、薬剤師なら自分でもできそう」と着任早々、やる気のなさをうかがわせていたくるみ。しかし、時に、医師とぶつかりながらも、患者のために懸命に働くみどりの姿を間近で見るうちに、仕事に対する意識が変化してくる。その後、末期がん患者の治療を目の当たりにして「がん薬物療法認定薬剤師」の資格に興味を持ち、勉強に励んできた。第6話では、初めて1人で担当した患者が、容体を急変させ、責任を感じて「任せてほしい」と懇願するなど、薬剤師として成長する姿が描かれてきた。
そんなくるみというキャラクターについて、野田さんは「新人の薬剤師を通して、視聴者に薬剤師の世界を知っていただきたいと思いました」と、ストーリーテラーとしてドラマの重要なキャラクターになっていると説明。さらに、くるみが成長していく姿も見どころにしたいと考えたという。
野田さんは、西野さんのイメージについて「持ち前の真っ白さがあり、これから何色にもなれそうな雰囲気だったり、フワッとしている柔らかい部分があった」と分析。「未知の世界に足を踏み入れる新人のイメージにぴったりでした」と起用の理由を振り返る。
撮影現場での西野さんは、回を追うごとに調剤室での動き方などを徐々に理解し、慣れていったといい、野田さんは、「くるみというキャラクターをどんどん自分のものに落とし込んでいっている印象を受けました」と明かす。終盤では見違えるようだったといい、薬剤師として成長していくくるみを見事に演じきった。
9月24日に放送される最終回では、くるみが先輩薬剤師として薬剤部の中核メンバーになっている姿が描かれる。野田さんは「今後の成長が、ますます楽しみ」と話しており、乃木坂46を卒業してもうすぐ2年がたつ“女優・西野七瀬”の活躍からも目が離せなくなりそうだ。
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