藤原紀香:ABEMAドラマ「17.3」で性教育に悩む母親役に 「親世代にも見ていただきたい作品」

女優の藤原紀香さんが出演するABEMAのオリジナル連続ドラマ「17.3 about a sex」のワンシーン=ABEMA提供
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女優の藤原紀香さんが出演するABEMAのオリジナル連続ドラマ「17.3 about a sex」のワンシーン=ABEMA提供

 ドラマ「17.3 about a sex」(ABEMA)に出演中の女優の藤原紀香さん。17歳の女子高生3人が恋、セックスに時に悩みながらも“オトナ”へと成長するひと夏の青春恋愛物語だ。性にまつわるテーマが登場する作品で、藤原さんは、永瀬莉子さん演じる女子高生の母親役を演じている。「性教育をきちんとした形で伝えていくというのは、子供の未来を守ること。このドラマを親子、特にお母さんと娘で見ていただければ、普段タブー視されがちな性についての会話ができるきっかけになるのでは」と話す藤原さんに、ドラマへの思いを聞いた。

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 ドラマは、世界の初体験平均年齢である「17.3歳」を迎える、永瀬さん、田鍋梨々花さん、秋田汐梨さん演じる女子高生3人組が、家でも学校でも聞きづらかった性のリアルを堂々と語り合う物語。性にまつわる「思わず議論したくなるテーマ」を1話完結で描く。

 ドラマ「恋仲」「グッド・ドクター」(ともにフジテレビ系)、「僕だけが17歳の世界で」(ABEMA)などの藤野良太さんのプロデュース。脚本を山田由梨さん、演出を「コンフィデンスマンJP」などの金井紘さんが担当する。

 今年4~5月のステイホーム期間中、中高生の妊娠相談が相次いでいるということが問題になった。「ニュースを知り、大変な問題だと思いました。同時に、日本の性教育は昔から変わっていないのだと感じました。そのとき、以前“月9”で共に仕事をした藤野Pから『ABEMAのドラマでメッセージ性がとても強い、ドラマを作ろうと思うんです』とお話をいただいて……」とオファーを振り返る。

 藤原さん演じる清野亜紀は、17歳の娘・咲良(永瀬さん)を子供扱いし、「性に関する話はタブー」という空気を醸し出すタイプの母親で、夫は単身赴任中、という役どころ。藤原さんは、「私の母親が亜紀そのものでした。自身も17歳の頃を思い返せば、学校でも性のメカニズムしか習いませんでしたし、家でも性の問題に対してわからないことがあっても両親には到底聞ける雰囲気ではありませんでした」と明かす。

 NHK「ボーダーライン」や「おいしいごはん」(テレビ朝日系)、「ギネ 産婦人科の女たち」(日本テレビ系)などで母親役を演じていた藤原さんだが、年ごろの子を持つ親の役は初めて。「このドラマでは、私の演じた母親、亜紀もだんだんと、性について向き合うように変わっていきます。こんなお母さんがいたら、性に悩める子どもたちを救えるのではないかと制作側と話しながら撮影をしていました」と振り返った。

 「最終回は、母・亜紀と娘・咲良が“性”をテーマに向き合い、二人の愛情や不安、決意が見られる場面になっていると思います」と語る藤原さん。「ティーンだけでなく、親世代にも見ていただきたい作品です。これまでになかったテーマに切り込まれた作り手側の思いが、世に広く伝われば」と呼びかけた。

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