テレビ試写室:「相棒season19」 VR世界を捜索する未知なる展開へ ゴーグル姿の特命係にクスり

連続ドラマ「相棒season19」初回の場面写真 =テレビ朝日提供
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連続ドラマ「相棒season19」初回の場面写真 =テレビ朝日提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、10月14日午後9時にスタートする人気刑事ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)の新シーズン「相棒season19」だ。

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 「相棒」は、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京が天才的頭脳で推理し、相棒と共に難事件を解決するドラマ。俳優の水谷豊さん演じる右京と、反町隆史さん演じる冠城亘(かぶらぎ・わたる)のコンビは6シーズン目に突入した。

 初回「プレゼンス」は輿水泰弘さんが脚本、橋本一さんが監督を務める。特命係は警視庁交通機動隊員(白バイ警官)・出雲麗音(篠原ゆき子さん)が銃撃された事件を捜査。その矢先、「俺が白バイ警官を撃った」とうそぶいていた万津幸矢(櫻井圭佑さん)という男性がビルから転落し、死亡する。麗音の事件との関連性を調べると、幸矢が仮想国家「ネオ・ジパング」と関わりを持っていたことが分かる。ネオ・ジパングを‘’建国”したIT長者・加西周明(石丸幹二さん)は特命係と対峙(たいじ)していく……。

 ドラマ誕生20周年という節目の初回で、特命係はついにVR(仮想現実)という未知の世界に足を踏み入れる。現実世界と入り交じる難事件に、警視庁や暴力団らの思惑も絡んでくる骨太なストーリーに仕上がっている。

 右京と亘がゴーグルを装着し、仮想世界を捜査する姿がシュールな絵になっていて、思わず笑ってしまった。仮想世界で2人がどんなアバターになっているのかにも注目してもらいたい。

 新レギュラーとして登場する、森口瑤子さん演じる小料理屋「こてまり」の美人おかみ、小出茉梨にも注目してもらいたい。「相棒」ワールドに彩りを与えると同時に、右京、亘とのちょっとした会話劇が心地いい。元人気芸者で、政界ともつながっていた彼女の存在が、今後特命係にどう影響を与えていくのか楽しみだ。

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