エール:山藤太郎役・柿澤勇人が再登場 “すごく難しかった”「長崎の鐘」歌唱シーン語る

NHK連続テレビ小説「エール」第95回に再登場した山藤太郎を演じる柿澤勇人さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「エール」第95回に再登場した山藤太郎を演じる柿澤勇人さん (C)NHK

 俳優の窪田正孝さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の第95回が10月23日に放送され、柿澤勇人さん演じる山藤太郎が再登場。「長崎の鐘」の歌唱シーンが描かれた。

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 第95回は、映画「長崎の鐘」主題歌制作のため、長崎を訪れた裕一(窪田さん)。原爆投下直後に永田医師(吉岡秀隆さん)が患者を治療した現場を見たり、永田の妹・ユリカ(中村ゆりさん)から当時の話を聞いたりして、永田が壁に書いた「どん底に大地あり」の真意に近づこうと思いを巡らすと、ある答えを見つけて一気に曲を書き上げる。そして、「長崎の鐘」を歌ってほしいと、山藤太郎(柿澤さん)を訪ねる……という展開だった。

 ドラマの公式ホームページでは柿澤さんのインタビューが公開。「長崎の鐘」の歌唱シーンについて、「すごく難しかったです。『長崎の鐘』は、戦後復興の思いが込められた曲。悲しげな短調から始まって、『なぐさめ はげまし 長崎の』の部分から温かい長調になっています。でも、(山藤太郎のモデルの)藤山一郎さんはその対比を派手に演出しないんですよね。慰問先で捕虜になった経験もあり、平和に対する思いは人一倍あるはずなのに、あくまでもシンプルに歌の力で勝負している。静かに心の傷を癒やし、一緒に前を向くような歌い方だなと感じました。僕も山藤として、目の前にいる裕一の思いを受けとめつつ、そんなバランスを大切にして歌わせてもらいました」と振り返った。

 「エール」は、昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲を数々生み出した作曲家・古山裕一と、裕一の妻で、自らも歌手になる夢を追い続ける音(二階堂ふみさん)の、音楽と共に生きる夫婦の物語。

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