人気ゲーム「グリザイア」シリーズ（フロントウイング）の新作アニメ「グリザイア：ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー」が11月27日に公開される。「グリザイア」はこれまでもテレビアニメ「グリザイアの果実」などが放送されてきた人気シリーズ。「グリザイア：ファントムトリガー 」の宣伝隊長を務め、ゲームとアニメで有坂秋桜里を演じるのが声優の井澤美香子さんだ。井澤さんが、宣伝隊長としてアニメの魅力を語る。

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　◇ただ過激なだけではない！

　「グリザイア」シリーズは、2011年にPCゲーム「グリザイアの果実」が発売され、2014年に同作のテレビアニメが放送された。PCゲーム「グリザイア：ファントムトリガー」が2017年に発売。2019年にアニメ「グリザイア：ファントムトリガーTHE ANIMATION」が劇場公開された。

　「グリザイア：ファントムトリガー」は、特殊技能訓練校で、行き場をなくした少女たちが銃と実弾を与えられ、国防の名目で危険な超法規的活動を繰り広げる……というストーリー。新作「スターゲイザー」は、特殊技能訓練校・美浜学園の狙撃手トーカが、民間委託型工作諜報員育成機関SORDのメンバーと共に聖エール外国人学校との海外合同合宿のため、フィリピン離島に向かう。佐倉綾音さんや内田真礼さん、名塚佳織さん、種崎敦美さん、南條愛乃さん、代永翼さん、三森すずこさんといった人気声優が出演する。

　井澤さんは宣伝隊長、声優として3年以上にわたって同シリーズに関わってきた。その魅力を「格好よくて可愛い！」と語る。

　「女の子が可愛いですよね。そんな女の子たちが大きな事件で巻き込まれたり、武器を使って悪と戦います。血なまぐさいところもあって、攻めた作品です。女の子たちは、死んでもおかしくない状況に追い込まれます。でも、人の死が軽く扱われているわけではありません。ただ過激なだけではなく、理由付けがしっかりあるんです。そこも魅力です」

　銃などのリアルな描写も作品の大きな魅力になっている。井澤さんは「銃のことは勉強中です！」と話す。

　「以前、戦車のことが気になって、勉強したことがあったのですが、銃は詳しくないので、アニメやゲームに関わらせていただく中で、勉強しています。発砲した後に耳が聞こえにくくなるシーンで、そういうことがあるんだ……と驚いたり。まだまだですよね。奥が深い世界です。有坂先生は、銃を使い慣れているわけではないので、有坂先生と同じ目線で勉強しています」

　宣伝隊長としてイベントに参加したり、ファンと交流してきた。「ファンとの距離が近い」とも感じているという。

　「イベントで、うちわでファンの方をあおがせていただいたり、コンパニオンさんが水鉄砲でファンの方を撃ったり、ほかではないようなアットホームな宣伝活動もありました。楽しみながら、宣伝隊長として活動させていただいています」

　◇鏡のように自分を映す作品、キャラ

　井澤さんが演じる有坂は、トーカの担任の先生。詳しいことは何も知らされずに、とんでもない学園に着任してしまった不遇の新任教師だ。真面目な性格で正義感が強く、自分の意見をしっかり言うことがある。井澤さんはゲーム、アニメで有坂を演じる中で、自身の「成長」を実感しているという。

　「私の役者人生にとって、鏡のように自分を映す作品、キャラクターです。ゲームの収録の頃は、なかなかうまくいかなくて、長時間にわたり収録をさせていただきました。本当に迷惑を掛けてばかりで……。その積み重ねがあったので、体が覚えていたのか、アニメの収録はすんなりいくところもありました。そのことがうれしかったですね。ゲームの収録当初は有坂先生と同い年くらいで、大人だな！と思っていました。背伸びをしていたけど、気付いたら、私も経験を重ね、同じ目線になったところもあります」

　「収録を重ねるごとに成長できていることが本当にうれしいんです」と喜ぶ井澤さん。成長する中で、新たな課題も発見した。

　「新作アニメでは、プラスアルファを考える余裕も少し生まれました。ギャグのリアクションなど、自分がいろいろ進化できたところがうれしかったです。でも、私以外のキャストの皆さんは実力派の方ばかりです。私は、まだまだです。負けないように頑張らないと！と食らいついていこうとしています」

　新作アニメでは、そんな井澤さんの成長も見どころの一つになりそうだ。最後に宣伝隊長として「新作アニメは、キャラクターの魅力がさらに増幅しています。アニメならではのキャラの表情、動きもあり、学園に入り込んだような気持ちで見ることができると思います。劇場上映ですし、大きなスクリーン、素晴らしい音響で、作品の世界にさらに没入できるはずです！」とアピールした。