ライオンの隠れ家
最終話 僕たちの新しい始まり
12月20日(金)放送分
俳優の坂口健太郎さんが、広瀬すずさん主演で2021年春に放送されるスペシャルドラマ「エアガール」(テレビ朝日系)に出演することが12月19日、分かった。ドラマは、戦後初のCA(キャビンアテンダント)=“エアガール”を描く作品で、坂口さんはヒロインと淡い恋を繰り広げるパイロット志望の青年を演じる。レトロビューティーなCAの制服に身を包んだ広瀬さんと、パイロットのユニフォームをまとった坂口さんの2ショットも解禁された。坂口さんは同局のドラマに初出演で、パイロット役も初挑戦。
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ドラマの舞台は昭和。第二次世界大戦で敗戦国となった日本は、GHQに航空関係の活動を一切禁止され、戦後、日本人が日本の空を飛ぶことは許されていなかった。そんな苦難の時代に、日本の空を取り戻すべく奮闘した人々や、空の仕事=“エアガール”を目指した女性たちを描く。
坂口さんが演じる三島優輝は、パイロットになるという夢を抱きながら、戦後初の日本の航空会社設立に奔走する青年。広瀬さん演じる主人公・佐野小鞠にエアガールという仕事を教え、彼女を“空”の世界へといざなう、重要な役どころだという。小鞠と三島の淡い恋模様も描かれる。
広瀬さんと坂口さんは同じ映画作品に名を連ねたことはあるが、同じシーンに出演したことがなく、本格的な共演は今回が初めて。坂口さんは、広瀬さんについて「大変なシーンや張り詰めたシーンなどがあっても、カットがかかるとニコニコされているし、風通しがいいというか、現場全体にいい風を運ぶ女優さんだなって思いました」と語ると、広瀬さんは坂口さんを「第一印象は“さわやか~!!”という感じでした(笑い)。でもお話ししてみたら……とっても面白い方です!」と印象を明かしている。
――最初に脚本を読んだときの感想を教えてください。
これまで仕事に行くときなど当たり前のように飛行機に乗っていましたが、当たり前だからこそ航空会社の生い立ちをよく知らなかったな、と気づかされました。日本の空を取り戻そうと闘う人たちにも、対立する人たちにもそれぞれの正義があって、お互いにそれを追求していた時代……。僕が演じる三島も日本の航空会社の設立に尽力するカッコいい男ですし、広瀬すずさん演じる主人公・小鞠も、その生きざまがとてもりりしい。そんな作品の中に入ることをめちゃくちゃ楽しみにしていました。
――パイロット役は初とのことですが、三島優輝を演じるにあたり、心がけていることは?
僕はこの作品から“時代のエネルギー”をすごく感じたんです。戦後、さまざまなものが不足する中で、日本初の航空会社設立という夢を追う人たちのあふれ出るエネルギーみたいなものを、僕なりの解釈で三島という人物に落とし込めたらいいなと思いました。あと監督からアドバイスされたのは、戦争中、海軍に属していた三島は常に自分を律している、ということ。その内面が姿勢や顔つきに表れるとアドバイスされたので、そこは気をつけながら演じました。
――広瀬さんとがっつりお芝居するのは本作が初めてとうかがいました。広瀬さんの印象は?
広瀬さんはよく笑われる方ですね。大変なシーンや張り詰めたシーンなどがあってもカットがかかるとニコニコされているし、風通しがいいというか、現場全体にいい風を運ぶ女優さんだなって思いました。
――ちなみに、飛行機は好きですか?
飛行機はちょっと特別感があって好きです。窓から眺める空って同じ光景なのに飽きないんですよね。それは飛行機に乗っていないと味わえない感覚なので……。断然、窓側の席が好きです(笑い)。
――広瀬すずさん演じるヒロイン・小鞠との淡い恋模様を、どんな気持ちで演じられましたか?
2人の間に恋を感じる場面もあるのですが、彼女はエアガールとして、僕は日本の航空会社設立に奮闘する一員として、同志みたいなところもあって……。この時代背景の中、素直に思いを告げられない2人のシーンは演じていて、とても美しい瞬間だと思いました。
――視聴者のみなさまへメッセージをお願いいたします!
今、自分たちが当たり前に使っている飛行機の礎を築いた方たちのことを、僕もこの作品と出会って改めて知りました。日本の空を取り戻すために奮闘していた人たちの思いや生き様を、少しでも感じていただけたらと思います。
――本作で本格共演を果たした坂口健太郎さんの印象は?
「さわやか~!!」というのが第一印象でした(笑い)。坂口さんは見た目、ものすごくさわやかなんですけど、お話ししてみたら……とっても面白い方ですね!
――坂口健太郎さん演じる三島との淡い恋模様を、どんな思いで演じられましたか?
2人の恋愛感情が動く瞬間を、監督が「ここはラブシーンの“ような”シーンだから」とおっしゃっていたのですが、そのニュアンスがとても絶妙だなと思いました。私自身も最初は「“ような”ってどういうこと?」と思っていたのですが、憧れなのか、恋なのか、その狭間での小鞠の心の揺れがとても繊細で、もしかしたら彼女自身もハッキリ恋心に気づいていないかもしれない……。だからシーンによって、ここは三島さんを意識しないでいようとか、ここは意識しているな、と演じ分けました。
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